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北海道大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

空間に3点 A(1,1,1)B(1,1,1)C(0,0,1) がある。直線x2a=y3b=z2が三角形 ABC と共有点をもつための a,b の条件を求めよ。また、その条件を満たす点 (a,b) の存在する範囲を図示せよ。ただし、三角形 ABC は周およびその内部を含むものとする。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 座標設定軌跡、範囲評価

方針

三角形 ABC は平面 z=1 上にあるので,与えられた直線との交点 (2a,3b,1) を求める。この点の xy 座標が,頂点 (1,1),(1,1),(0,0) の三角形内にある条件 0u1, uvu を立て,u=2a, v=3b を代入する。

解答

三角形 ABC は平面 z=1 上にある。直線の共通の値を λ とおけばx=2+aλ,y=3+bλ,z=2+λである。z=1 では λ=1 なので,平面との交点は(2a,3b,1)である。

xy 平面上で三角形の頂点はA(1,1),B(1,1),C(0,0)となる。点 (u,v) がこの三角形の周または内部にあるための必要十分条件は0u1,uvuである。

ここに u=2a, v=3b を代入する。第1の条件から1a2を得る。また(2a)3b2ab について解くとa+1b5aとなる。

したがって求める条件は1a2,a+1b5aである。図示すると,境界を含む,3点(1,2),(1,4),(2,3)を頂点とする三角形領域である。

別解

解法2

方針

平面 z=1 との交点を求めた後、三角形内の点を3頂点の係数和1の非負な結合で表す。係数から (a,b) への対応は一次式なので、三角形 ABC の3頂点が (a,b) 平面のどの3点へ移るかを調べれば、領域全体が直ちに分かる。

解答

直線の共通の値を λ とおくと(x,y,z)=(2+aλ,3+bλ,2+λ)である。三角形 ABC は平面 z=1 上にあるから、共有点があるとすれば λ=1 であり、その点を Q とするとQ=(2a,3b,1)である。

Q が三角形 ABC の周または内部にあることは、ある r,s,t0 が存在してr+s+t=1,Q=rA+sB+tCと書けることと同値である。座標を比較すると2a=r+s,3b=r+sだからa=2rs,b=3+rs.(1)(1)は係数 (r,s,t) に関する一次式である。したがって、(a,b) の領域は三角形の3頂点に対応する点を頂点とする三角形になる。具体的にはQ(r,s,t)(a,b)A(1,0,0)(1,4)B(0,1,0)(1,2)C(0,0,1)(2,3)である。

よって求める範囲は、境界を含む3点 (1,2),(1,4),(2,3) を頂点とする三角形である。不等式では1a2,a+1b5aと表される。

総評

難易度5、計算量4。想定時間12〜18分。空間問題に見えるが、三角形は z=1 上にあるので、直線とこの平面との交点 (2a,3b,1) を求めれば平面上の領域判定になる。求める (a,b) 領域の頂点は (1,2),(1,4),(2,3) である。交点の座標と (a,b) を取り違えると別の三角形になるため、3頂点を元の A,B,C に戻して検算する。境界を含むことも明記する。

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出典: 北海道大学 1985年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。