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北海道大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

球面Sと直線gの方程式をそれぞれx2+y2+z2=25x32=y3=zとする.

(1) Sの中心を通り,gと交わり,その交角が60となる直線の方程式を求めよ.

(2) 直線gに垂直な平面によるSの切り口が,面積7πの円となるとき,その円の中心の座標を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用円の性質

方針

(1) は文系第4問と同じく、直線 g 上の点を λ で置き、原点からその点へ向かう直線と g の方向ベクトル (2,1,1) の交角条件を内積で解く。(2) は、g に垂直な平面の法線が (2,1,1) と平行であることを使う。切り口の円の中心は球の中心からその平面へ下ろした垂線の足なので、原点から (2,1,1) 方向にある。半径5の球を半径 7 の円で切るため、中心から平面までの距離を三平方で求める。

解答

(1)
球面 S の中心は原点である。直線 gx32=y3=z であるから、共通の値を λ とおくと、g 上の点は P(3+2λ,3+λ,λ) と表される。また g の方向ベクトルは v=(2,1,1) である。

求める直線は原点と P を結ぶ直線であるから、その方向ベクトルを p=(3+2λ,3+λ,λ) とする。交角が 60 である条件は (pv)2=14p2v2 である。

ここで pv=9+6λ,v2=6 であり、p2=6λ2+18λ+18 である。したがって (9+6λ)2=14(6λ2+18λ+18)6 となり、整理して (λ+1)(λ+2)=0 を得る。 λ=1 のとき交点は (1,2,1)λ=2 のとき交点は (1,1,2) である。よって求める直線は x1=y2=z1 および x1=y1=z2 である。

(2)
直線 g の方向ベクトルは (2,1,1) である。g に垂直な平面は、このベクトルを法線ベクトルにもつ。球の中心は原点であり、切り口の円の中心は、原点からその平面へ下ろした垂線の足である。したがって円の中心は s(2,1,1) の形に表される。

球の半径は5である。切り口の面積が 7π なので、切り口の円の半径は 7 である。球の中心から平面までの距離を d とすると、直角三角形から d2+(7)2=52 である。したがって d2=18,d=32 である。

一方、点 s(2,1,1) の原点からの距離は s22+12+12=s6 である。これが 32 に等しいから s6=32,s=3 である。よって s=±3 となり、円の中心は (23,3,3) または (23,3,3) である。

別解

解法2(垂線の足と切り口の中心)

方針

(1) は直線への垂線の足を使って角条件を幾何的に解く。(2)は切り口の中心が球の中心から切断平面へ下ろした垂線の足であることと、半径5の直角三角形を用いる。

解答

(1)
g の方向ベクトルを v=(2,1,1) とする。原点から g への垂線の足はH=(0,32,32)である。交点を P=H+sv と置けば Hv である。交角60度の条件tan60=Hsvから s=1/2 となる。よって交点は (1,2,1)(1,1,2) であり、求める直線はx1=y2=z1,x1=y1=z2.(2)
切り口の半径は 7 である。球の中心から切断平面までの距離を d とするとd2+7=25より d=32 である。切り口の中心は原点から平面へ下ろした垂線の足であり、平面の法線は v と平行である。単位ベクトルは v/6 だから、中心は±32(2,1,1)6=±3(2,1,1).したがって(23,3,3),(23,3,3)である。

総評

空間直線の交角と球の平面切断をまとめた問題で、目安は22分。(2)の切り口の中心は球の中心から平面への垂線の足であり、法線方向に正負2つ存在する。行列式や外積は不要で、内積と三平方だけで完結する。

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出典: 北海道大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。