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北海道大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xの2次関数x22ax+bx1における最小値をmとする.
a2b3のとき,mの最大値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

関数方程式・不等式 場合分け、微分による最大最小、範囲評価

方針

二次関数を平方完成して、制限範囲 x1 に頂点 x=a が入るかどうかで最小値を分ける。どちらの場合も、条件 a2b3ba32 と読めるので、固定した a に対して m を最大にするには b をこの上限に取ればよい。あとは a1a>1 の2つの範囲で上限を比較し、実際に等号を実現する (a,b) も確認する。

解答

二次関数を平方完成すると x22ax+b=(xa)2+ba2 である。頂点は x=a である。

【場合1:a1 のとき】
頂点 x=a は範囲 x1 に含まれるので、最小値は m=ba2 である。一方、条件 a2b3ba32 と同値である。したがって m=ba2a32a2=a2+a232 である。右辺を平方完成すると a2+a232=(a14)22316 であるから、a1 の範囲での最大値は 2316 である。この値は a=14b=a32=118 のとき実現する。

【場合2:a>1 のとき】
頂点は範囲 x1 の右側にある。この範囲では関数は x=1 に向かって減少するので、最小値は m=12a+b である。条件より m12a+a32=3a212 である。a>1 だから 3a212<2 であり、この場合の m2 より小さい。これは場合1で得た 2316 より小さい。

以上より、m の最大値は 2316 である。

別解

解法2:定義域内の1点で最小値を一挙に抑える

方針

最小値 m は、定義域内のどの1点での関数値以下でもある。そこで、最適な場合の頂点になる x=14 を先に代入する。係数条件を使うと a が消え、全ての (a,b) に共通する上界が得られる。最後に、評価で使った二つの不等式が同時に等号となる係数を決め、実際に最小値がその上界へ達することまで確認する。

解答

q(x)=x22ax+b とおく。点 x=14 は常に定義域 x1 に入るので、最小値の定義からmq(14)=116a2+b.また、条件 a2b3ba32と同値である。したがってm116a2+a32=2316.この上界の実現を確かめる。係数条件で等号とし、さらに x=14 を頂点とするにはa=14,b=a32=118とすればよい。このときq(x)=(x14)22316.頂点は x1 に含まれ、係数条件にも等号で適合するので、実際に m=2316 となる。

以上より、求める最大値は2316である。

総評

難度5、計算量4、目安時間12分。制限付きの最小値を係数条件の下でさらに最大化する二段階の問題である。場合分けでは頂点が x1 に入るかを最初に明記し、b の上限と等号条件を落とさないことが得点の中心になる。別経路では x=1/4 の1点評価だけで全体を抑えた。上界を出して終わらず、a=1/4, b=11/8 で実現を確認することが満点答案の要件である。

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出典: 北海道大学 1987年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。