方針
軸との交点では なので、平方根の右辺が非負になる条件から を先に押さえる。両辺を2乗して と表し、 を の関数として最大化する。(3)では最大時の を使い、 の速度ベクトル と 軸とのなす角を、傾きの絶対値から求める。
解答
(1) 軸と交わる時刻を とする。このとき であるから すなわち である。左辺は0以上なので より である。また で、右辺を2乗して得られる式から結局 となる。実際、右辺を2乗すると だから であり、 より である。 なので すなわち である。したがって である。
関数 は で単調減少し、値域は である。したがって問題の交点が存在するのはこの範囲で、各 に対する時刻 は一意である。と表せば である。同値に は にある方程式の一意な解である。
(2)
(1) の関係式を用いると である。 なので、 の最大化は の最大化と同じである。である。 において、臨界点は である。この点は範囲内にあり、導関数の符号はその前で正、その後で負になるので最大を与える。
したがって である。このときであり、である。よって である。
(3)
速度ベクトルはである。したがって では である。
(2) で最大値を与える を用いる。速度ベクトルは右下向きなので、 軸の正の向きとなす鋭角を とすると である。ここで だから である。よって求める角 は かつ を満たす一意な角である。
別解
解法2
方針
交点時刻 を媒介変数として を得る。 と置いて の増減を調べ、最後に速度ベクトルの成分比から角を決める。
解答
(1)
なら右辺が非負であることと から両辺を2乗して整理すると右辺は で単調に減少し、その値域は である。
したがって問題の交点が存在するのは の場合で、各 に対する時刻 は一意である。と表せば同値に、 は区間 にある方程式の一意な解である。
(2)
とおくと であり、対数微分と同じ積の微分を直接行えば、正の定数因子を除いた導関数の符号はで決まる。よって最大はのときである。このときしたがって(3)このベクトルと 軸の正の向きとのなす角を とすると で、この条件を満たす鋭角 が求める角である。
総評
平方根を含む軌跡と最大化を、時刻 の範囲管理で処理する問題。最も危ないのは からすぐ2乗して、右辺 の条件を忘れることである。 を得た後は、 の一変数最大化に落ちる。端点近くも含めて の範囲を明記すると、最大点が範囲内であることが確認しやすい。(3)では速度ベクトルが右下向きなので、角を正の鋭角として扱うなら傾きの絶対値を用いる、という説明が必要である。 交点の存在範囲 と、各 に対する交点時刻の一意性を補った。 の陰関数表示と時刻を媒介変数とする最大化を分け、2乗時の符号条件も保持した。