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北海道大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

aを正の実数,pを実数とし,2次関数y=x2+2px+ap2のグラフをCとする.

(1) x軸に平行な直線l:y=kCと相異なる2点で交わるための実数kに対する条件を求めよ.
このとき2つの交点のうち,x座標が小さい方をA,他方をBとする.ABの座標を求めよ.

(2) kは(1)の条件とk>0を満たすとする.
ABを通るy軸に平行な直線がx軸と交わる点をそれぞれABとする.
長方形AABBの周の長さをkの関数とみて,L(k)とする.
L(k)の取りうる値の範囲を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安30

関数微分 グラフの概形微分による最大最小、範囲評価

方針

放物線を平方完成して y=a(xp)2 と見る。水平線 y=k との交点は k<a のとき2点で、座標は p±ak となる。長方形の幅は 2ak、高さは k なので、L(k)=4ak+2ks=ak と置いて開区間 0<s<a 上の下に凸でない二次式の値域を調べる。

解答

(1)

与えられた2次関数は y=x2+2px+ap2=a(xp)2 である。水平線 y=k と交わる点は k=a(xp)2 を満たす。すなわち (xp)2=ak である。相異なる2点で交わるための条件は ak>0 つまり k<a である。

このとき2つの交点は x=p±ak である。x 座標が小さい方を A、大きい方を B とするから A=(pak,k),B=(p+ak,k) である。

(2)

今はさらに k>0 なので 0<k<a である。長方形 AABB の高さは k、幅は (p+ak)(pak)=2ak である。したがって周の長さは L(k)=2{k+2ak}=2k+4ak である。 s=ak とおくと、0<k<a より 0<s<a である。また k=as2 なので L=2(as2)+4s=2a+22(s1)2 である。 0<a1 のとき、0<s<a1 であるから、L はこの区間で増加する。したがって端点はどちらも含まれず、値域は 2a<L<4a である。 a>1 のとき、s=1 が区間内に入るので最大値は 2a+2 であり、これは実際に取られる。下限は区間の両端に近づけたときの値 2a,4a の小さい方である。ただし端点は含まれないので、値域は min(2a,4a)<L2a+2 である。

別解

解法2

方針

周長 L(k) を直接微分し、最大値と開区間の両端極限を比較する。下限がどちらの端から生じるかは min(2a,4a) でまとめる。

解答

(1) y=a(xp)2だから、y=k と相異なる2点で交わる条件は k<a。交点はA=(pak,k),B=(p+ak,k).(2)

0<k<a で、長方形の高さは k、幅は 2ak だからL(k)=2k+4ak.微分するとL(k)=22ak.0<a1 では常に ak<1 なので L(k)<0。またlimk0+L(k)=4a,limkaL(k)=2aで両端は取らない。よって2a<L<4a.a>1 では k=a1 で最大値L(a1)=2a+2を取る。最小値は開区間の両端極限の小さい方へ近づくが取られない。したがってmin(2a,4a)<L2a+2.

総評

平方完成と値域処理の問題で、想定時間は30分程度。交点条件は k<a だが、(2)ではさらに 0<k<a になるため、置換後の s の範囲が開区間になる。この開区間の端点を含まないことが値域の不等号に直結する。a1a>1 で、頂点 s=1 が区間に入るかどうかを分けるのが要点である。

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出典: 北海道大学 1997年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。