方針
方程式 の解は、各解について 、つまり を満たす。(1)はこれを 、 に掛けて加える。(2)では が同じ2項漸化式 を満たすことを使い、 を直接計算で示す。最後の和は奇数の交代和なので、偶数個・奇数個をまとめて計算する。
解答
(1) 、 はともに方程式 の解である。したがって であり、 が成り立つ。
第1式に 、第2式に を掛けるとである。これらを加えてを得る。
(2)
各解は を満たすので、 に対してである。よって が成り立つ。また、、 だから である。
ここで とおく。 を用いるとさらに である。したがって である。
よって求める和は となる。偶数番目までを組にすると である。したがって、 のとき和は 、 のとき和は直前の に を加えて である。まとめてである。
別解
解法2:フィボナッチ型数列へ読み替える
方針
の初項と漸化式から、その絶対値がフィボナッチ型数列になり、符号だけが交互に変わることを示す。すると は隣接項の積の差になるので、その差が交互に となる恒等式を短い帰納計算で証明して用いる。最後の重み付き和は2項ずつ組にし、 の偶奇を一つの式へまとめる。
解答
(1)
はともに の解だからそれぞれに を掛けて加えるとを得る。
(2) で定まる数列を考える。解法1と同じくしたがって帰納法によりが成り立つ。実際、この式が で成り立つならである。
ここでとおく。 であり、だから となる。よって求める和は2項ずつ組にすると各組は である。 が偶数なら和は 、奇数なら最後の正の項を加えて となる。したがってである。
総評
難度6、計算量5、目安時間18分。(1)の根が満たす恒等式を、(2)の漸化式へつなぐ構成を見抜けるかが要点である。 の符号を誤ると全て崩れるため、 の確認が有効である。符号反転の直接計算とフィボナッチ型恒等式で相互検算した。最後の交代和は の偶奇を分けた後、 にまとめる。