方針
3本の境界直線の交点を求めて三角形 を描く。 は を固定すると とともに増えるので、最小値は下側境界、最大値は上側境界だけを調べればよい。上側境界の切替点 を境に分ける。
解答
(1)
不等式をと書き直す。3本の境界直線の交点はである。したがって はこれらを頂点とする、境界を含む三角形である。
(2)
では である。また は の係数が正なので、固定した に対して が小さいほど小さく、大きいほど大きい。
下側境界 ではよって最小値はで、点 で実現する。
上側境界は2つに分かれる。 ではであり、最大値は端点 での である。 ではであり、最大値は端点 での である。
したがって
別解
解法2:等高線の放物線を動かす
方針
を固定すると、点 は放物線 上にある。この放物線を上下へ平行移動し、三角形 と接する、または頂点を通る限界位置から最大・最小を求める。
解答
(1)
3直線の交点を調べると、領域 はを頂点とする三角形である。
(2)
を一定とするととなる。したがって の変化は、同じ形の放物線の上下移動に対応する。
下へ動かした放物線が に初めて触れるのは、下辺に接するときである。交点条件はすなわち接するとき判別式が0だからこれより一方、 の放物線は頂点 と を通る。 なら、 ではとなる部分が生じ、 でもとなるため、 と交わらない。したがって最大値は である。
ゆえに
総評
難度5、計算量4。三角形領域上の2変数式を境界上の1変数問題へ落とす問題で、想定時間は23分程度。上側境界が で切り替わること、最小値は頂点ではなく下辺の内点で生じることが注意点である。境界代入と放物線族の2方法で最大値0・最小値 を照合した。