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北海道大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

曲線 y=x4xx2C とする。

(1) C 上の点と点 (3,0) との距離の最大値を求めよ。

(2) Cx 軸の方向に 2 だけ平行移動して得られる曲線の方程式を求めよ。

(3) Cx 軸で囲まれる部分の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式微分積分 微分による最大最小、置換積分、面積計算

方針

まず定義域 0x4 を確認し,点 (3,0) からの距離の二乗を x の関数として最大化する。距離そのものではなく二乗を扱うと微分が簡単になる。(2) は左へ2だけ平行移動するので,元の式の xx+2 に置き換える。(3) は x=2+u と置くと 4xx2=4u2 となり,奇関数部分が消えて半円の面積に帰着する。

解答

(1) 曲線 y=x4xx2 が実数で定まるには 4xx2=x(4x)0 が必要なので 0x4 である。

曲線上の点を (x,y) とすると,点 (3,0) との距離の二乗を D として D=(x3)2+y2 である。ここで y2=x2(4xx2) だから D=(x3)2+x2(4xx2) である。展開すると D=x4+4x3+x26x+9 となり,微分して D=4x3+12x2+2x6=2(x3)(2x21) を得る。

区間 0x4 での候補は x=0,x=12,x=3,x=4 である。それぞれを調べると D(0)=9,D(4)=1,D(3)=27 であり,x=1/2 での値は27より小さい。したがって最大は x=3 のときで Dmax=27 である。よって距離の最大値は 33 である。

(2) 曲線を x 軸の方向に 2 だけ平行移動する。新しい座標を (x,y) とすると,もとの曲線上の対応する点は (x+2,y) である。したがってもとの式の xx+2 に置き換えて y=(x+2)4(x+2)(x+2)2 となる。根号内を整理すると 4(x+2)(x+2)2=4x2 なので y=(x+2)4x2 である。定義域は 2x2 であり,曲線は y0 の部分である。同値な形として y2=(x+2)2(4x2),2x2,y0 と書いてもよい。

(3) 求める面積を T とすると T=04x4xx2dx である。ここで x=2+u とおくと,x=0 から 4 まで動くとき,u2 から 2 まで動く。また 4xx2=4(x2)2=4u2 であるから T=22(u+2)4u2du である。右辺のうち u4u2 は奇関数なので,[2,2] での積分は0である。したがって T=2224u2du である。これは半径2の半円の面積の2倍なので T=212π22=4π である。

別解

解法2

方針

(1) は距離の二乗の最大値との差を因数分解し、微分せずに上限と等号条件を同時に得る。(3)は中心を x=2 に移してから三角置換を行い、奇関数になる部分を対称区間で消す。

解答

(1) 定義域は 0x4 である。曲線上の点と (3,0) との距離の二乗を D とするとD=(x3)2+x2(4xx2)=x4+4x3+x26x+9.ここで27D=(x3)2(x2+2x+2)と因数分解できる。x2+2x+2=(x+1)2+1>0 だから D27 であり、等号は x=3 で成り立つ。よって最大距離は27=33である。

(2) 左へ2だけ平行移動するので、もとの式の xx+2 に置き換える。したがってy=(x+2)4x2,2x2である。

(3) 求める面積を T とする。x2=2sinθ とおくと、π/2θπ/2dx=2cosθdθ,4(x2)2=2cosθである。よってT=04x4(x2)2dx=8π/2π/2(1+sinθ)cos2θdθ.sinθcos2θ は奇関数だから、その積分は0である。またπ/2π/2cos2θdθ=π2なのでT=8π2=4πである。

総評

難易度6、計算量5。想定時間20〜28分。(1)は距離そのものではなく距離の二乗を扱う。微分法なら端点とすべての停留点を比較し、因数分解法なら 27D=(x3)2(x2+2x+2) から等号条件まで得る。(2)は左へ2の移動なので元の xx+2 に置換する。(3)は中心 x=2 に移すと半円の対称性が現れ、奇関数部分が消える。

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出典: 北海道大学 1985年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。