方針
まず定義域 を確認し,点 からの距離の二乗を の関数として最大化する。距離そのものではなく二乗を扱うと微分が簡単になる。(2) は左へ2だけ平行移動するので,元の式の を に置き換える。(3) は と置くと となり,奇関数部分が消えて半円の面積に帰着する。
解答
(1) 曲線 が実数で定まるには が必要なので である。
曲線上の点を とすると,点 との距離の二乗を として である。ここで だから である。展開すると となり,微分して を得る。
区間 での候補は である。それぞれを調べると であり, での値は27より小さい。したがって最大は のときで である。よって距離の最大値は である。
(2) 曲線を 軸の方向に だけ平行移動する。新しい座標を とすると,もとの曲線上の対応する点は である。したがってもとの式の を に置き換えて となる。根号内を整理すると なので である。定義域は であり,曲線は の部分である。同値な形として と書いてもよい。
(3) 求める面積を とすると である。ここで とおくと, から まで動くとき, は から まで動く。また であるから である。右辺のうち は奇関数なので, での積分は0である。したがって である。これは半径2の半円の面積の2倍なので である。
別解
解法2
方針
(1) は距離の二乗の最大値との差を因数分解し、微分せずに上限と等号条件を同時に得る。(3)は中心を に移してから三角置換を行い、奇関数になる部分を対称区間で消す。
解答
(1) 定義域は である。曲線上の点と との距離の二乗を とするとここでと因数分解できる。 だから であり、等号は で成り立つ。よって最大距離はである。
(2) 左へ2だけ平行移動するので、もとの式の を に置き換える。したがってである。
(3) 求める面積を とする。 とおくと、 でである。よって は奇関数だから、その積分は0である。またなのでである。
総評
難易度6、計算量5。想定時間20〜28分。(1)は距離そのものではなく距離の二乗を扱う。微分法なら端点とすべての停留点を比較し、因数分解法なら から等号条件まで得る。(2)は左へ2の移動なので元の を に置換する。(3)は中心 に移すと半円の対称性が現れ、奇関数部分が消える。