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北海道大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

放物線y2=axC,直線py=xLとする.ただし,apはともに正の数とする.

(1) CLの交点の座標を求めよ.

(2) CLで囲まれた図形をx軸のまわりに1回転して得られる回転体の体積Vを求めよ.

(3) apa3=1p4(p3p2p+2)を満たして動くとき,
Vの最小値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式積分微分 座標設定体積計算微分による最大最小

方針

交点は直線を放物線に代入して求める。回転体は x 方向の円板法で、外半径が放物線、内半径が直線になる範囲を確認してから積分する。(3)では条件式がそのまま a3p4 を与えるので、体積を p の3次式に直し、正の範囲での最小を微分で調べる。殻法でも体積計算を検算できる。

解答

(1)
直線 Lx=py である。これを y2=ax に代入すると y2=apy であり、y(yap)=0 となる。したがって y=0,ap であり、対応する x 座標は x=py から (0,0),(ap2,ap) である。

(2) 0xap2 では、放物線の上側が y=ax、直線が y=xp である。また axxp は、この範囲で成り立つ。したがって x 軸のまわりの回転体の体積はV=π0ap2{(ax)2(xp)2}dxであり、V=π0ap2(axx2p2)dx=π[a2x2x33p2]0ap2となる。よってV=π(a3p42a3p43)=πa3p46である。

(3)
条件式より a3p4=p3p2p+2 であるから、(2)の結果は V=π6(p3p2p+2) となる。ここで h(p)=p3p2p+2(p>0) とおくと h(p)=3p22p1=(3p+1)(p1) である。正の範囲では 0<p<1h(p)<0p>1h(p)>0 なので、p=1 で最小となる。実際 h(1)=1 であり、このとき条件式から a3=1、すなわち a=1 も正で条件に合う。したがって Vmin=π6 である。

別解

解法2:円筒殻と因数分解で処理する

方針

交点は代入で求める。体積は高さ y の円筒殻を用い、半径 y、横幅 pyy2/a を積分する。(3) は体積に条件式を代入した後、三次式と1との差を因数分解して、微分を使わず最小値を決める。

解答

(1) x=py,y2=axよりy(yap)=0.したがって交点は(0,0),(ap2,ap)である。

(2)
0yap では、領域の左端と右端はx=y2a,x=pyである。x 軸のまわりの円筒殻を用いるとV=2π0apy(pyy2a)dy=2π[py33y44a]0ap=πa3p46.(3)
条件からV=π6(p3p2p+2).ここでp3p2p+21=(p1)2(p+1)0であり、p>0 では等号は p=1 のときに限る。このとき条件から a=1 である。よってVmin=π6.

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。前半は交点と上下関係の確認、後半は条件式の使い方が要点である。円板法では外半径と内半径を逆にしないこと、殻法では x の左右を取り違えないことが失点しやすい。試験場では15分程度で積分を終え、(3)の p>0 における増減表まで書けば安定して満点を狙える。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。