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北海道大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

平面において、連立不等式y3,y+x40,y+2x80の表す領域を D とする。

(1) D を図示せよ。

(2)(x,y)D を動くとき、k=y+x24xのとる値の最大値と最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安23

図形と方程式関数 グラフの概形微分による最大最小、場合分け

方針

3本の境界直線の交点を求めて三角形 D を描く。kx を固定すると y とともに増えるので、最小値は下側境界、最大値は上側境界だけを調べればよい。上側境界の切替点 x=5/2 を境に分ける。

解答

(1)
不等式をy3,y4x,y82xと書き直す。3本の境界直線の交点は(1,3),(52,3),(4,0)である。したがって D はこれらを頂点とする、境界を含む三角形である。

(2)
D では 1x4 である。また ky の係数が正なので、固定した x に対して y が小さいほど小さく、大きいほど大きい。

下側境界 y=4x ではk=x25x+4=(x52)294(1x4).よって最小値は94で、点 (5/2,3/2) で実現する。

上側境界は2つに分かれる。1x5/2 ではk=(x2)21であり、最大値は端点 x=1 での 0 である。5/2x4 ではk=(x3)21であり、最大値は端点 x=4 での 0 である。

したがって最大値 0,最小値 94.

別解

解法2:等高線の放物線を動かす

方針

k を固定すると、点 (x,y) は放物線 y=x2+4x+k 上にある。この放物線を上下へ平行移動し、三角形 D と接する、または頂点を通る限界位置から最大・最小を求める。

解答

(1)
3直線の交点を調べると、領域 D(1,3),(52,3),(4,0)を頂点とする三角形である。

(2)
k を一定とするとy=x2+4x+k=(x2)2+4+kとなる。したがって k の変化は、同じ形の放物線の上下移動に対応する。

下へ動かした放物線が D に初めて触れるのは、下辺y=4xに接するときである。交点条件はx2+4x+k=4x,すなわちx25x+4k=0.接するとき判別式が0だから254(4k)=0.これよりk=94,x=52.一方、k=0 の放物線y=x2+4xは頂点 (1,3)(4,0) を通る。k>0 なら、1x5/2 ではy3=(x1)(x3)+k>0となる部分が生じ、5/2x4 でもy(82x)=(x2)(x4)+k>0となるため、D と交わらない。したがって最大値は 0 である。

ゆえに最大値 0,最小値 94.

総評

難度5、計算量4。三角形領域上の2変数式を境界上の1変数問題へ落とす問題で、想定時間は23分程度。上側境界が x=5/2 で切り替わること、最小値は頂点ではなく下辺の内点で生じることが注意点である。境界代入と放物線族の2方法で最大値0・最小値 9/4 を照合した。

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出典: 北海道大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。