方針
表が出た回数を とすれば、位置は の一次式、確率は二項分布で表せる。後半は を代入して とし、2つの区間に入る を列挙して確率を比較する。端点を含む区間なので を左側に含める点に注意する。
解答
(1)
回のうち表が 回出たとする。裏は 回だから表が 回出る確率はである。 より、異なる は異なる位置を与える。したがって確率分布はである。
(2)
, , のときしたがってである。左の区間に入る確率は右の区間に入る確率はである。よって条件は で割って整理するともとの条件 と合わせてを得る。
別解
解法2:確率の漸化式で分布を求める
方針
投げる回数を1回ずつ増やし、表の回数が になる確率を、最後が表の場合と裏の場合に分ける。パスカルの関係を用いる帰納法で二項分布を得る。(2)では3回後の4状態を漸化式から並べ、指定区間に対応する状態の確率を合計して比較する。
解答
(1)
回投げて表が 回出る確率を とする。最後が表か裏かで分けると初期値 とパスカルの関係から、数学的帰納法によりとなる。表が 回なら位置は だからである。
(2)
3回後の表の回数 に対する確率は順にであり、対応する位置は である。したがって比較条件はすなわち を用いて整理すればとなるからである。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。10分程度で処理したい。(1)では の範囲と確率をセットで書き、 によって異なる の位置が重ならないことも確認する。(2)は端点を含むため を左の区間へ入れる点が落とし穴である。直接計数と確率漸化式の2経路を相互照合し、4状態の確率和が1になること、二次不等式と の共通範囲を確認した。