方針
まず1回の試行で事象 が起こる確率を数える。連続した3つの目は の4種類で、それぞれ3個のサイコロへの並べ方が 通りある。以後は独立な反復試行として、(1)は初成功時刻、(2)は補集合、(3)は4回の成功回数の期待値として処理する。対数計算では なので不等号の向きに注意する。
解答
まず、1回の試行で事象 が起こる確率を求める。3個のサイコロの目が連続した3つの自然数になるには、目の集合が のいずれかであればよい。それぞれについて、3つの目を3個のサイコロに割り当てる方法は 通りである。全事象は 通りだから である。したがって が起こらない確率は である。
(1) 回目に初めて が起こるには、最初の 回では が起こらず、 回目に が起こればよい。各試行は独立なので、求める確率は である。
(2)
1回目から 回目までに少なくとも1回 が起こる確率は、1回も起こらない確率を1から引いて である。これが 以上となる条件は すなわち である。
常用対数をとると である。ここでであり、 である。したがって となり、負の数で割るので不等号の向きが変わって を得る。よって最小の自然数 は である。
(3)
4回の各試行で事象 が起こる確率は常に である。 は4回の独立試行における成功回数なので、期待値は である。
別解
解法2:結果列の数え上げと整数比較を使う
方針
1回の全結果216通りのうち成功24通り、失敗192通りと数え、反復全体を結果列として直接数える。(2)の最小回数は与えられた近似対数に頼らず、候補 で整数の大小を正確に比較して確定する。(3)は成功回数の確率分布を書き、二項係数の恒等式を使って期待値の和を計算する。
解答
1回の全結果は 通りである。連続する目の集合は4種類で、各集合の並べ方は 通りだから、成功は24通り、失敗は192通りである。
(1)
回分の結果列を直接数える。初めの 回が失敗し、最後だけ成功する列は 通りで、全列は 通りである。したがって確率は(2)
全て失敗する列は 通りだから、少なくとも1回成功する確率はこの確率は とともに増加する。 ではである。実際 である。一方、 ではであり、実際 である。したがって求める最小の はである。
(3) である。 を用いると
総評
難度4、計算量4、目安時間14分。最初に1試行の成功24通りを重複なく数え、成功確率 を確定できれば、残りは反復試行の基本である。(1)の「初めて」では先行する 回の失敗を忘れず、(2)は少なくとも1回を余事象で処理する。対数では負数で割る際の不等号反転が典型的な失点箇所である。別経路の整数比較と二項分布の総和でも結果を確認した。