方針
平面 への垂線方向は である。点 からこの方向へ動いて平面に乗る点 を式で表す。四面体は4頂点の凸な立体なので,動く範囲は4頂点の移った点の凸な範囲になる。実際に4頂点を移し, が の重心であることを確認すれば,範囲は正三角形 である。最後に辺の長さから面積を求める。
解答
平面 の法線方向は である。点 からこの方向に下ろした点を とすると と書ける。 が平面 上にあるので である。したがって であり, である。
4頂点を移すと である。また である。
点 が四面体 の内部および表面を動くとき, はこれら4点の凸な範囲を動く。ここで であるから, は三角形 の内部にある。したがって動く範囲は三角形 である。
辺の長さを求めると である。いずれも長さは である。よって は1辺 の正三角形であり,面積は である。
別解
解法2(平行な面の合同移動)
方針
3点は同じ平面上にあり、この平面は投影先と平行である。したがって面の垂直投影は合同な三角形になる。残る頂点の像がその三角形の重心であることを確認すれば、動く範囲全体がその三角形だと分かる。
解答
3点ではいずれも座標の和が3である。したがって三角形は平面上にあり、この平面は投影先の平面と平行である。
平行な2平面の間の垂直投影は、すべての点を同じベクトルだけ動かす平行移動である。よっての像をとすれば、三角形は三角形と合同である。
一方、の像はである。三角形の重心はであり、その投影はになる。したがっては三角形の内部にある。四面体の各点は4頂点の重み付き平均で表せ、投影後も同じ重み付き平均になるので、投影範囲は三角形全体である。
辺の長さを元の三角形で計算するといずれも長さはである。よって正三角形、したがっての面積は
総評
四面体を平面へ垂直に移したときの範囲を求める問題である。目安時間は16分。平面への対応式を作ったあと,四面体全体を直接追うのではなく,4頂点がどこへ移るかを見ればよい。 が の重心になるため,範囲が四角形ではなく三角形に縮む点が主な注意点である。最後の面積は3次元内の三角形なので,辺ベクトルの長さを使って正三角形と確認すると計算が安定する。 2解法の結論を相互照合し、条件範囲、端点、等号条件、符号を確認した。 図は立式の対応関係を示すための解説図であり、数値結論には依存しない。