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北海道大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

(1) {}xの3次方程式x3(4p+1)x2+(p2+4p+1)x(p2+1)=0の解で、すべての実数pに共通なものを求めよ。

(2) {}上の方程式の解がすべて実数であるようなpの範囲で、(1)の共通解以外の2つの解をtanα,tanβとしたとき、tan(α+β)の最大値と最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

方程式・不等式三角関数 展開・因数分解、判別式、解と係数の関係

方針

(1) は3次式を p の多項式として見直し、すべての p に共通する解なら p2,p, 定数項の係数が同時に0になることを使う。(2)は共通解 x=1 を因数としてくくり、残りの2次方程式の判別式から実数解条件を出す。さらに2解の和と積を使って tan(α+β)p だけで表し、許された p の範囲で最大・最小を調べる。

解答

(1)
与えられた3次方程式の左辺を p について整理する。x3(4p+1)x2+(p2+4p+1)x(p2+1)=p2(x1)+p(4x2+4x)+(x3x2+x1)である。

ある x がすべての実数 p に共通な解であるなら、この式は p の値にかかわらず0でなければならない。したがって少なくとも x1=0 が必要である。よって候補は x=1 である。実際に x=1 を代入すると 1(4p+1)+(p2+4p+1)(p2+1)=0 となるので、すべての p で解である。したがって共通解は x=1 である。

(2)
(1)より、左辺は (x1) で割り切れる。実際に因数分解すると x3(4p+1)x2+(p2+4p+1)x(p2+1)=(x1)(x24px+p2+1) である。

共通解以外の2つの解が実数であるためには、2次方程式 x24px+p2+1=0 の判別式が0以上であればよい。したがって (4p)24(p2+1)0 すなわち 12p240 である。よって p213 つまり p13 である。

この2つの解を r,s とおく。解と係数の関係より r+s=4p,rs=p2+1 である。問題では r=tanα,s=tanβ なので tan(α+β)=r+s1rs=4p1(p2+1)=4p である。

条件 p1/3 のもとで考える。p1/3 では 434p<0 であり、p1/3 では 0<4p43 である。したがって最大値は p=1/3 のとき 43 であり、最小値は p=1/3 のとき 43 である。よって 最大値 43,最小値 43 である。

別解

解法2(特殊な p で共通解を決める)

方針

すべてのpに共通する実数解なら、とくにp=0の方程式を満たす。これだけで共通解の候補を一意にし、代入で確認する。残る2解は解の公式で実数条件を出し、和と積から加法定理を使う。

解答

(1)

すべてのpに共通する実数解は、とくにp=0のときのx3x2+x1=0を満たす。左辺は(x1)(x2+1)であり、実数解はx=1だけである。実際、元の方程式へx=1を代入するとすべてのpで0になる。したがって共通解はx=1である。

(2)

元の左辺を因数分解すると(x1)(x24px+p2+1)である。残る2解はx=2p±3p21だから、すべての解が実数である条件は3p210,p13.2解をr=tanαs=tanβとするとr+s=4p,rs=p2+1.よって加法定理からtan(α+β)=r+s1rs=4p.p1/3では値域が[43,0)p1/3では値域が(0,43]である。したがって最大値 43,最小値 43である。

総評

共通解を見つけてから2次方程式に落とす問題である。目安時間は18分。(1)は p の多項式として係数を見る発想が速い。(2)では判別式から p1/3 を出し、tan(α+β)=4/p の範囲を正負に分けて調べる。最大・最小は端点で起こるが、p の正負で値の符号が反転する点を落としやすい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1991年度 後期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。