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北海道大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

原点を通る球面Sを考える.球面Sと球面x2+y2+z2=1との共通部分が半径12の円であるとき,球面Sの中心が描く図形の方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

ベクトル図形と方程式 座標設定円の性質軌跡

方針

球面 S の中心を C=(u,v,w) とし,OC=d とおく。S は原点を通るので半径も d である。S の方程式と単位球面 x2+y2+z2=1 の方程式を差し引くと,共通部分が単位球面をある平面で切った円であることが分かる。その平面の原点からの距離を求め,切り口の円の半径が 1/2 になる条件から d を決める。

解答

球面 S の中心を C=(u,v,w) とし,d=OC=u2+v2+w2 とおく。S は原点を通るので,S の半径も d である。したがって S の方程式は (xu)2+(yv)2+(zw)2=d2 である。これを展開し,d2=u2+v2+w2 を使うと x2+y2+z22(ux+vy+wz)=0 となる。

一方,もう一つの球面は x2+y2+z2=1 である。共通部分ではこの式を上の式に代入できるので 12(ux+vy+wz)=0 すなわち ux+vy+wz=12 である。つまり共通部分は,単位球面を平面 ux+vy+wz=12 で切った円である。

この平面と原点との距離は 1/2u2+v2+w2=12d である。単位球面を原点から距離 12d の平面で切ると,切り口の円の半径 rr2=114d2 を満たす。条件より r=12 だから 14=114d2 である。これを解くと d2=13 となる。

したがって中心 C=(u,v,w) が描く図形は u2+v2+w2=13 である。通常の座標名で書けば x2+y2+z2=13 である。

別解

解法2(中心を通る断面で考える)

方針

2球の中心を含む平面で切り、半径1と半径dの2円の共通弦を考える。共通円の半径が1/2なので、単位球の中心から共通弦までの距離は3/2。2つの直角三角形から中心間距離dを決める。

解答

球面Sの中心をCd=OCとする。Sは原点Oを通るので、その半径もdである。

2球の中心O,Cを含む平面で切る。共通円はこの断面では共通弦となる。その中点をHとすると、OHCHは共通弦に垂直である。

共通円の半径は12で、単位球の半径は1だからOH2+(12)2=1よりOH=32.一方、球面Sの半径はdなのでCH2+(12)2=d2.また、2球の方程式を差し引くか、共通弦に関する2つの直角三角形を比較するとOH=12d.したがって12d=32,d=13.中心Cの方向は任意で、原点からの距離だけが一定である。よって中心が描く図形はx2+y2+z2=13である。

総評

2つの球面の共通円を,単位球面の平面切断として読む問題である。目安時間は16分。中心を C とおき,原点を通ることから半径も OC であると分かるのが出発点である。方程式を差し引いて平面 ux+vy+wz=1/2 を得たら,あとは単位球の断面円の半径を三平方で求めるだけでよい。中心の方向は任意で,距離だけが 1/3 に決まることを最後の球面方程式で表す。 2解法の結論を相互照合し、条件範囲、端点、等号条件、符号を確認した。 図は立式の対応関係を示すための解説図であり、数値結論には依存しない。

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出典: 北海道大学 1992年度 後期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。