方針
球面 の中心を とし, とおく。 は原点を通るので半径も である。 の方程式と単位球面 の方程式を差し引くと,共通部分が単位球面をある平面で切った円であることが分かる。その平面の原点からの距離を求め,切り口の円の半径が になる条件から を決める。
解答
球面 の中心を とし, とおく。 は原点を通るので, の半径も である。したがって の方程式は である。これを展開し, を使うと となる。
一方,もう一つの球面は である。共通部分ではこの式を上の式に代入できるので すなわち である。つまり共通部分は,単位球面を平面 で切った円である。
この平面と原点との距離は である。単位球面を原点から距離 の平面で切ると,切り口の円の半径 は を満たす。条件より だから である。これを解くと となる。
したがって中心 が描く図形は である。通常の座標名で書けば である。
別解
解法2(中心を通る断面で考える)
方針
2球の中心を含む平面で切り、半径1と半径の2円の共通弦を考える。共通円の半径がなので、単位球の中心から共通弦までの距離は。2つの直角三角形から中心間距離を決める。
解答
球面の中心を、とする。は原点を通るので、その半径もである。
2球の中心を含む平面で切る。共通円はこの断面では共通弦となる。その中点をとすると、とは共通弦に垂直である。
共通円の半径はで、単位球の半径は1だからより一方、球面の半径はなのでまた、2球の方程式を差し引くか、共通弦に関する2つの直角三角形を比較するとしたがって中心の方向は任意で、原点からの距離だけが一定である。よって中心が描く図形はである。
総評
2つの球面の共通円を,単位球面の平面切断として読む問題である。目安時間は16分。中心を とおき,原点を通ることから半径も であると分かるのが出発点である。方程式を差し引いて平面 を得たら,あとは単位球の断面円の半径を三平方で求めるだけでよい。中心の方向は任意で,距離だけが に決まることを最後の球面方程式で表す。 2解法の結論を相互照合し、条件範囲、端点、等号条件、符号を確認した。 図は立式の対応関係を示すための解説図であり、数値結論には依存しない。