方針
与えられた平面は球面上の点 における接平面なので、 を使って に直す。距離条件 は となり、単位球面と2枚の平面 の交わりを調べる問題になる。2枚のうちちょうど1枚だけが円で交わる範囲を、原点から平面までの距離で判定する。
解答
(1) は球 上にあるので である。与えられた平面は だから、これを整理すると である。したがって となる。
点 とこの平面の距離は である。分母は1なので である。
(2) は であるから、 または である。つまり、球面 と2枚の平面の交わりを考えればよい。
平面 の原点からの距離は である。この平面が単位球面と1つの円で交わるための条件は すなわち である。等号のときは1点で接するだけなので、円にはならない。
まず については、 だから は と同値である。次に については より であり、 だから である。
求める点全体が1つの円になるには、2枚の平面のうちちょうど1枚だけが球面と円で交わる必要がある。 側が円で交わる条件は であり、 側が円で交わらない条件は である。ただし では 側が球面に接して1点を加えるので、点全体は1つの円だけにならない。したがって である。
別解
解法2
方針
接平面距離を固定ベクトルへの射影値として捉え、単位球面上のレベル集合が円・点・空集合になる境界を読む。
解答
(1) とおく。接平面はで、 だから(2)
射影のレベル集合として見る。とおく。Cauchy--Schwarzの不等式より、単位球面上ではを意味する。各レベル集合は、値が の内部なら円、端点なら1点、範囲外なら空である。
のもとで 側だけが内部に入り、 側が範囲外となる条件は端点では余分な接点が加わるため除外する。よって
総評
接平面の式と球面の平面切断を組み合わせる問題。目安時間は18分前後。(1)は を使って平面を簡単にするのが鍵である。(2)では絶対値から2枚の平面が出るため、「2つの円」ではなく「1つの円」になる条件を丁寧に分ける必要がある。端点では接点が混ざるだけで円ではないので、両端が不等号になる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、必要十分性、極限、図示範囲、途中計算まで確認した。