方針
軸が 軸に移るので、行列は上三角形になる。格子点を格子点に移す条件から成分が整数であることを確認し、単位正方形の移った図形の面積が1であることから行列式の絶対値を1にする。対角成分が に絞られるので、 の右上成分が必ず偶数であり、逆に任意の偶数が実現できることまで示す。
解答
(1) 軸上の点は と書ける。これらがすべて 軸上に移るので、行列の第1列の第2成分は である。したがってとおける。
格子点 、 も格子点に移るから、 はいずれも格子点である。よって である。
単位正方形の移った図形は、ベクトル と で張られる平行四辺形である。その面積は である。これが1に等しいので であり、 は整数だから である。
このときである。 は のいずれかなので、 は偶数である。したがって、ある整数 を用いてと書ける。
逆に、任意の整数 に対してとすれば条件を満たし、となる。よって求める形はである。
別解
解法2
方針
格子点条件と面積条件から整数係数の上三角ユニモジュラ行列を分類し、その平方の全形を決める。
解答
整数格子を保つ行列として分類する
軸を 軸へ移すので と の像が格子点だから単位正方形の像の面積は であり、これが1だからよってしたがって なので右上成分は偶数である。逆に任意の に対してはすべての条件を満たし、ゆえに求める形は
総評
格子点条件と面積条件を行列の成分に翻訳する基本問題。目安時間は15分前後。 軸を保つことから上三角形にするところ、格子点条件から整数成分にするところ、面積から を出すところが採点点である。最後は「偶数になる」だけでなく、任意の偶数が実際に作れることを示して形を決定する必要がある。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、必要十分性、極限、図示範囲、途中計算まで確認した。