方針
平面 の法線ベクトルを使い、点 から平面へ下ろした垂線方向の成分を2倍引けば対称点が得られる。そこから の式を読み、行列を決める。(2)では と置き、 が同一直線上にある条件を で表す。すると となり、 と の4方向を調べればよい。
解答
(1)
平面 の法線ベクトルは である。点 について であり、 である。
点 から平面 へ下ろした垂線の足を とすると、 から までの移動は法線方向に だけ進むことに対応する。したがって、平面に関して対称な点 は である。
よって であり、 である。これは の一次式で表されるから、 は1次変換である。行列はである。
(2) とおく。このとき である。 が同一直線上にあるための条件は、 と が平行であること、すなわち である。これに代入するとである。したがって であり、 である。
まず のとき、単位円上の点なのでであり、 である。このとき である。したがってである。
次に のとき、単位円上の点なのでであり、 である。このとき だから反射しても 成分は変わらず である。よってである。
別解
解法2
方針
平面反射から得た行列が方向 を 倍し、方向 をそのまま保つことを直接確認する。任意の点をこの2方向に分解し、像と同一直線になるのがどちらか一方の成分だけをもつ場合であることを示す。
解答
(1)
平面の法線ベクトルは である。 を平面に関して反射するとしたがってよって は1次変換で、(2)
任意の をと分解する。行列を直接掛けるとしたがって と が平行になる条件を2方向の係数で比べると、伸縮率 と1が異なるためすなわち は または 上にある。
ではしたがってまたは両座標の符号を反転した組である。
ではしたがってまたは
総評
空間内の平面対称を、 平面上の1次変換として取り出す問題。(1)では法線方向の成分を とするところが中心で、対称点ではそれを2倍引くことを忘れない。(2)は特別な行列の知識を使わず、 で同一直線条件を直接書けば高校範囲で完結する。 では 、 では と分かれるため、4つの角と座標を対応させて書くことが重要である。 座標の平行条件と、方向 への分解の2通りを示した。4つの角について と のどちらになるかを座標まで対応させた。