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北海道大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

xyz空間に平面α:x+y+2z=0がある.
P(x,y,0)αに関して対称な点をQ(x,y,z)で表し,
(x,y)(x,y)に移すxy平面の変換をfとする.

(1) {}fは1次変換であることを示し,fを表す行列Xを求めよ.

(2) {}点A(cosθ,sinθ)fによる像をBとする.
O(0,0)を原点として,
3点OABが同一直線上にあるようなθ (0θ<2π)を求め,
そのときのABの座標を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

行列ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算内積の利用

方針

平面 x+y+2z=0 の法線ベクトルを使い、点 (x,y,0) から平面へ下ろした垂線方向の成分を2倍引けば対称点が得られる。そこから (x,y)(x,y) の式を読み、行列を決める。(2)では A=(x,y)=(cosθ,sinθ) と置き、O,A,B が同一直線上にある条件を xyyx=0 で表す。すると y2=x2 となり、y=xy=x の4方向を調べればよい。

解答

(1)

平面 α:x+y+2z=0 の法線ベクトルは n=(1,1,2) である。点 P=(x,y,0) について Pn=x+y であり、n2=12+12+22=6 である。

P から平面 α へ下ろした垂線の足を H とすると、P から H までの移動は法線方向に x+y6n だけ進むことに対応する。したがって、平面に関して対称な点 QQ=P2x+y6n=Px+y3(1,1,2) である。

よって Q=(xx+y3, yx+y3, 2(x+y)3) であり、x=2xy3,y=x+2y3 である。これは x,y の一次式で表されるから、f は1次変換である。行列はX=13(2112)である。

(2) A=(x,y)=(cosθ,sinθ) とおく。このとき B=(x,y)=(2xy3,x+2y3) である。 O,A,B が同一直線上にあるための条件は、(x,y)(x,y) が平行であること、すなわち xyyx=0 である。これに代入するとxyyx=xx+2y3y2xy3=x2+2xy2xy+y23=y2x23である。したがって y2=x2 であり、y=xまたはy=x である。

まず y=x のとき、単位円上の点なのでA=(12,12),(12,12)であり、θ=π4,5π4 である。このとき B=(x3,y3)=13A である。したがってθ=π4:A=(12,12),B=(132,132),θ=5π4:A=(12,12),B=(132,132)である。

次に y=x のとき、単位円上の点なのでA=(12,12),(12,12)であり、θ=3π4,7π4 である。このとき x+y=0 だから反射しても (x,y) 成分は変わらず B=A である。よってθ=3π4:A=B=(12,12),θ=7π4:A=B=(12,12)である。

別解

解法2

方針

平面反射から得た行列が方向 (1,1)1/3 倍し、方向 (1,1) をそのまま保つことを直接確認する。任意の点をこの2方向に分解し、像と同一直線になるのがどちらか一方の成分だけをもつ場合であることを示す。

解答

(1)

平面の法線ベクトルは n=(1,1,2) である。P=(x,y,0) を平面に関して反射するとQ=P2Pnnnn=Px+y3(1,1,2).したがって(xy)=13(2112)(xy).よって f は1次変換で、X=13(2112).(2)

任意の (x,y)(x,y)=r(1,1)+s(1,1)と分解する。行列を直接掛けるとf(1,1)=13(1,1),f(1,1)=(1,1).したがってB=r3(1,1)+s(1,1).AB が平行になる条件を2方向の係数で比べると、伸縮率 1/3 と1が異なるためr=0またはs=0.すなわち Ay=x または y=x 上にある。

y=x ではθ=π4,5π4,B=13A,したがって(A,B)=((12,12),(132,132))または両座標の符号を反転した組である。

y=x ではθ=3π4,7π4,B=A,したがってA=B=(12,12)またはA=B=(12,12).

総評

空間内の平面対称を、xy 平面上の1次変換として取り出す問題。(1)では法線方向の成分を x+y6(1,1,2) とするところが中心で、対称点ではそれを2倍引くことを忘れない。(2)は特別な行列の知識を使わず、xyyx=0 で同一直線条件を直接書けば高校範囲で完結する。y=x では B=13Ay=x では B=A と分かれるため、4つの角と座標を対応させて書くことが重要である。 座標の平行条件と、方向 (1,1),(1,1) への分解の2通りを示した。4つの角について B=A/3B=A のどちらになるかを座標まで対応させた。

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出典: 北海道大学 1993年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。