方針
軸方向と 軸方向の単位ベクトルを, 方向と 方向の和に分解する.変換後の2本のベクトルを具体的に書き,内積と長さから鋭角側の を求める.
解答
軸方向のベクトル と 軸方向のベクトル を, 方向と 方向に分ける. である.条件より, 方向の成分は 倍, 方向の成分は 倍されるので, の像はである.
同様に だから, の像はである.
この2つの像をとおく.内積はであり,長さはである.したがって,2つの像のなす角の余弦はである.ただし問題の は の角なので,鋭角側を取るため絶対値を付ける.よって である.
座標軸の像
別解
解法2
方針
変換行列を先に作り,その2列を 軸と 軸の像とみなす.2列の長さと行列式から角の正弦を求め,三角恒等式で鋭角側の余弦を出す.
解答
任意のベクトルはと分解できる.したがって変換行列は 軸, 軸の像はそれぞれ第1列,第2列だから両者の長さは等しく,また,2本のベクトルが張る平行四辺形の面積はである.したがって鋭角側のなす角 について だから であり,
総評
難度は10段階中5,計算量は10段階中4.変換の条件は斜めの2方向で与えられているため,標準の 軸・ 軸方向をその2方向へ分解するのが自然である.内積の符号は によって変わるが,問題で指定された角は なので,最後に絶対値を取る必要がある.式だけでなく,この絶対値の理由を言葉で添えると減点されにくい.