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北海道大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

中心 A=(1,1),半径1の円と,頂点O=(0,0),P=(a,0),Q=(0,a)をもつ三角形を考える。

(1) 線分 PQ が円周と交わるときの a の範囲を求めよ。

(2) 線分 PQ が円周と交わるとき,交点のうち P に近い点を R とする。OAR=θ (0θπ) とするとき,円と三角形の共通部分の面積を θ で表せ。

(3) R の座標と cosθa で表せ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式積分三角関数 円の性質面積計算三角比の利用

方針

三角形は第1象限内の直線 x+y=a 以下の部分であり、円は中心 A(1,1)、半径 1 で第1象限に収まる。まず線分 PQ と円の交わりを、中心から直線までの距離で判定する。共通部分は円を直線 x+y=a で切った弓形なので、AOAR のなす角 θ を中心角の半分として面積を出す。交点座標は、直線の中点方向 (1,1) と弦方向 (1,1) に分解すると、P に近い点の符号まで迷わず決まる。

解答

(1)
三角形 OPQx0y0x+ya で表され、線分 PQx+y=a である。円の中心 A(1,1) からこの直線までの距離は 1+1a12+12=2a2 である。線分 PQ が円周と交わるためには、この距離が半径 1 以下であればよい。実際、円は 0x20y2 にあり、交点が存在すれば第1象限上で線分 PQ 上に乗る。したがって 2a21 より 22a2+2 である。

(2)
直線 x+y=a は円を2点、または接する1点で切る。R ともう一方の交点を S とする。三角形は直線 x+y=a の原点側であり、a=22 では接点だけ、a=2+2 では円全体を含むので、共通部分は弦 RS と円周で囲まれる原点側の弓形である。 OAR=θ であるから、AO を基準に左右対称な2本の半径 AR,AS のなす中心角は 2θ である。半径は 1 なので、扇形 ARS の面積は 12122θ=θ である。また、二等辺三角形 ARS の面積は 1211sin2θ=12sin2θ である。したがって求める面積は θ12sin2θ である。端の場合 θ=0,π でも、それぞれ面積 0π となり同じ式で成り立つ。

(3)
交点は直線 x+y=a 上にあるので、x+y2=a2 である。中心 A から直線に下ろした垂線の足は M(a2,a2) であり、AM の長さは a2/2 である。弦の半長は1(a22)2=122(a2)2である。弦の方向は (1,1) 方向だから、P(a,0) に近い方の交点 Rx 座標が大きい方である。よってR(a2+122(a2)2,a2122(a2)2)である。

次に、AR は半径なので長さ 1AO=(1,1) の長さは 2 である。また R=(xR,yR) とすると、xR+yR=a よりAOAR=(1,1)(xR1,yR1)=2aである。したがってcosθ=AOARAOAR=2a2である。

別解

解法2

方針

中心 A を原点とする45度回転座標を使う。円は単位円,線分 PQ は1本の縦線になるため,交点条件,R の符号,弓形の中心角を同じ図から読める。

解答

中心 A=(1,1) を原点としてu=x+y22,v=xy2とおく。円はu2+v2=1となり,直線 PQu=a22.(1)

交点が存在する条件はa221,すなわち22a2+2.(2)

AO は負の u 軸方向である。P に近い交点 R ともう一方の交点はこの軸に関して対称で,原点側の弓形の中心角は 2θ である。したがって共通部分の面積は122θ12sin2θ=θ12sin2θ.(3)

P に近い点では v0 なのでu=a22,v=1(a2)22.元の座標へ戻すとR=(a2+122(a2)2,a2122(a2)2).また AO は負の u 軸方向だからcosθ=u=2a2.

総評

難度7,計算量6,想定時間25分。交点条件は 22a2+2,共通面積は θsin2θ/2cosθ=(2a)/2P に近い交点の平方根の符号を取り違えない。

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出典: 北海道大学 2000年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。