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北海道大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

楕円x24+y2=1上の点Pから,
直線x23y+8=0に下ろした垂線の長さの最大値と最小値を求めよ.
また,それぞれの場合に,点Pの座標を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安8

図形と方程式三角関数 パラメータ処理、範囲評価、座標設定

方針

楕円を三角関数で媒介表示し、点と直線の距離の分子を一つの余弦へ合成して最大・最小を求める。

解答

楕円 x24+y2=1 上の点を x=2cost,y=sint とおく。点 (x,y) から直線 x23y+8=0 までの距離はx23y+812+(23)2=x23y+813である。

ここで x23y+8=2cost23sint+8=4cos(t+60)+8 である。4cos(t+60)+8 は最小でも 4 なので正である。したがって距離は 8+4cos(t+60)13 である。

最大は cos(t+60)=1 のときで,値は 1213 である。このとき t+60=0 と取ればP=(2cos(60),sin(60))=(1,32).最小は cos(t+60)=1 のときで,値は 413 である。このとき t+60=180 と取れば P=(2cos120,sin120)=(1,32).

別解

解法2

方針

楕円を単位円へ変換し、距離の分子に現れる一次式をコーシー・シュワルツの不等式で直接評価する。

解答

X=x/2 とおくと X2+y2=1 である。距離の分子は 2X23y+8=2(X3y)+8 である。単位円上で X3y の最大値は 2,最小値は 2 なので,分子の最大・最小は 12,4 である。等号はそれぞれ (X,y)=(1/2,3/2)(X,y)=(1/2,3/2) で成り立ち,同じ座標が得られる。

総評

楕円の媒介変数表示と点と直線の距離公式を組み合わせる問題である。所要時間は8分程度。分子 8+4cos(t+60) が常に正であるため,絶対値の扱いで場合分けが不要になる。最大・最小の点は距離の値だけでなく,対応する t を戻して座標まで答える必要がある。別解のように単位円上の一次式の最大最小として見ると,三角関数の合成を使わずに処理できる。

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出典: 北海道大学 1998年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。