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北海道大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面上の2直線L1L2L1:y=0(x)L2:y=3xで定める.
Pxy平面上の点とする.
直線L1に関してPと対称な点をQ
直線L2に関してPと対称な点をRとする.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) Pの座標を(a,b)とするとき,Rの座標をabを用いて表せ.
(2) 2点QRの距離が2になるようなPの軌跡Cを求めよ.
(3) 点PC上を動くとき,三角形PQRの面積の最大値とそれを与えるPの座標を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

図形と方程式三角関数 座標設定軌跡三角比の利用微分による最大最小

方針

(1) は直線 L2x 軸となす角 60 を使い、直線に関する対称移動の座標公式で R を出す。(2)は Q=(a,b) と(1)の R から QR2 を計算し、円の方程式に直す。(3)は座標による三角形の面積公式を使い、(2)で得た円 a2+b2=4/3 上で最大化する。三角関数で処理する場合は、絶対値の中の最大だけでなく最小側が絶対値で最大を与えることに注意する。

解答

(1)
直線 L2:y=3xx 軸の正の向きとなす角が 60 の直線である。原点を通り、角 θ をなす直線に関する対称移動は (x,y)(xcos2θ+ysin2θ, xsin2θycos2θ) で表せる。ここで θ=60 だから cos120=12,sin120=32 である。したがって P=(a,b)L2 に関する対称点 RR=(a+3b2,3a+b2) である。

(2)
直線 L1x 軸であるから、P=(a,b)L1 に関する対称点は Q=(a,b) である。(1)の結果より R=(a+3b2,3a+b2) なのでQR2=(a+3b2a)2+(3a+b2+b)2=(3a+3b2)2+(3a+3b2)2=9a263ab+3b2+3a2+63ab+9b24=3(a2+b2). QR=2 であるから 3(a2+b2)=4 である。よって、点 P の軌跡 Ca2+b2=43 すなわち、原点を中心とする半径 2/3 の円である。

(3)
三角形 PQR の面積を S とする。P=(a,b)Q=(a,b) であるから、PQ は鉛直方向の線分で長さ 2b である。点 R から直線 PQ、すなわち直線 x=a までの距離は a+3b2a=3a+3b2 である。したがってS=122b3a+3b2=12b(3a3b)である。

(2) より a2+b2=4/3 なので a=23cosθ,b=23sinθ とおける。このときS=1223sinθ(323cosθ323sinθ)=sin2θ33(1cos2θ)=23sin(2θ+30)33=132sin(2θ+30)1. sin(2θ+30)1 以上 1 以下であるから、2sin(2θ+30)1 の最大値は、sin(2θ+30)=1 のときの3である。したがって面積の最大値は 3 である。

このとき 2θ+30=270+360k であるから θ=120+180k である。よって点 PP=(23cos120,23sin120)=(13,1)またはP=(23cos300,23sin300)=(13,1)である。

別解

解法2

方針

反射行列で座標と軌跡を求める。面積は二次式 q=3ab3b2 の絶対値となるので、円の条件を足し引きして完全平方で上下から評価する。

解答

(1)

60 の方向の単位ベクトルをe=(12,32)とする。直線 L2 に関する反射は、p=(a,b)L2 方向成分を残し、垂直成分の符号を反転する変換r=2(pe)epである。計算するとR=(a+3b2,3a+b2).(2)

Q=(a,b) なので、直接差を取るとQR2=3(a2+b2).したがって QR=2 の条件はa2+b2=43.よって軌跡は原点中心、半径 2/3 の円である。

(3)

行列式で面積を求めるとS=123ab3b2.q=3ab3b2とおく。円の条件を利用するとq+332(a2+b2)=32(3a+b)20,q32(a2+b2)=32(a3b)20.a2+b2=4/3 より23q233.したがって q の最大値は 23、面積の最大値はSmax=3.等号 q=233a+b=0 のときで、円の条件と合わせるとP=(13,1),P=(13,1).

総評

難度6、計算量5、目安25分。反射座標から軌跡の円を求め、面積を二次式として最大化する。三角関数法と完全平方による二次形式評価の2通りで、最大値 3 と2点を確認した。

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出典: 北海道大学 1999年度 前期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。