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北海道大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

f(x)を周期1の周期関数とする.
すなわち,f(x+1)=f(x) (<x<)とする.
aを実数とし,p=01eaxf(x)dxとするとき,次の問いに答えよ.

(1) nを自然数とするとき,nn+1eaxf(x)dxpを用いて表せ.
(2) nを自然数とするとき,0neaxf(x)dxpを用いて表せ.
(3) 周期1の周期関数f(x)0x1の範囲でf(x)=x12+32であるとき,limn0nexf(x)dxを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

積分関数指数・対数 置換積分、和の計算定積分評価

方針

周期1の関数なので、区間 [n,n+1] の積分は x=t+n と置換して [0,1] に戻す。このとき f(t+n)=f(t) となり、指数関数の係数だけが ean 倍される。(2)は(1)を k=0,1,,n1 で足す等比数列である。最後は a=1 として1周期分の積分 p を具体的に計算し、無限等比和の極限として求める。

解答

(1) x=t+n とおくと、x=n から n+1 まで動くとき、t は0から1まで動く。また周期1より f(t+n)=f(t) である。したがってnn+1eaxf(x)dx=01ea(t+n)f(t+n)dt=ean01eatf(t)dt=eanp.(2)
区間 [0,n][0,1][1,2][n1,n] に分けると、(1)よりkk+1eaxf(x)dx=eakpである。したがって0neaxf(x)dx=p(1+ea+e2a++ea(n1)).よって、a0 のときは等比数列の和より0neaxf(x)dx=pean1ea1である。a=0 のときは各区間の積分がすべて p になるので0nf(x)dx=npである。

(3)
ここでは a=1 である。まずp=01exf(x)dxを求める。0x1/2 では f(x)=x+1 であり、1/2x1 では f(x)=2x である。したがってp=01/2ex(x+1)dx+1/21ex(2x)dx.それぞれex(x+1)dx=(x+2)ex,ex(2x)dx=(x1)exであるから01/2ex(x+1)dx=[(x+2)ex]01/2=252e1/2,1/21ex(2x)dx=[(x1)ex]1/21=12e1/2.よって p=22e1/2 である。

(2)a=1 とすると0nexf(x)dx=pen1e11=p1en1e1.したがって n とするとlimn0nexf(x)dx=p1e1=22e1/21e1.ここで e1=(e1/2)2 だから22e1/21e1=2(1e1/2)(1e1/2)(1+e1/2)=21+e1/2.よって求める極限は 21+e1/2 である。

別解

解法2

方針

各周期区間の積分を同じ基本積分 p の定数倍へ移し、有限・無限の等比級数としてまとめる。

解答

(1)

x=t+n と置き、周期性 f(t+n)=f(t) を使えばnn+1eaxf(x)dx=ean01eatf(t)dt=eanp.(2)

区間を1周期ずつ分けると0neaxf(x)dx=pk=0n1eak.したがって0neaxf(x)dx={np,a=0,1ean1eap,a0.(3)

a=1 とし、1周期の積分を直接計算する。関数はf(x)={x+1,0x12,2x,12x1だからp=01/2ex(x+1)dx+1/21ex(2x)dx=22e1/2.各周期の寄与は p,e1p,e2p, なのでlimn0nexf(x)dx=p1e1=2(1e1/2)(1e1/2)(1+e1/2)=21+e1/2.

総評

難度5、計算量5、目安20分。周期ごとの積分が等比数列になることが核心。(3)は1周期を 1/2 で分けて積分し、極限値 2/(1+e1/2) を得る。

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出典: 北海道大学 1999年度 前期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。