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北海道大学 2001年度 前期日程文系数学 第2問

次の問いに答えよ。

(1) 関数y=x1+x2+x3のグラフをかけ。

(2) n=1,2,3, のとき、x の関数y=k=12n+1xkの最小値と、それを与える x を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

関数数列 絶対値の処理、場合分け、範囲評価

方針

(1) は絶対値の符号が変わる x=1,2,3 で区間を分けて折れ線の式を出す。(2)は 1,2,,2n+1 からの距離の和であり、中央値 n+1 が最小を与えることを、傾きの変化または対称な項の組で説明する。最小値は左右に同じ距離 1,2,,n が並ぶことから求める。

解答

(1)

折れ点は x=1,2,3 である。各区間で絶対値を外すと y=x1+x2+x3y={63x(x1),4x(1x2),x(2x3),3x6(3x)となる。

したがってグラフは、点 (1,3),(2,2),(3,3) を折れ点にもつ折れ線である。傾きは順に 3,1,1,3 と変化する。

(2) y=k=12n+1xk とおく。x が整数点 1,2,,2n+1 を1つ越えるたびに、各項の傾きは 1 から 1 に変わる。したがって全体の傾きは (2n+1), (2n1),,1,1,,2n+1 のように変化する。

このため関数は x=n+1 までは減少し、x=n+1 を過ぎると増加する。よって最小を与える xx=n+1 である。

このときymin=k=12n+1n+1k=n+(n1)++1+0+1++(n1)+n=2(1+2++n)=n(n+1).したがって最小値は n(n+1) である。

別解

解法2(距離の三角不等式)

方針

数直線上で、左右対称な2点までの距離を組にする。
2点間の距離は、その間に x を経由した距離以下であるという
三角不等式を各組へ適用する。

解答

(1)

1,3 を対にするとx1+x3={42x(x1),2(1x3),2x4(x3).これに x2 を加えればy={63x(x1),4x(1x2),x(2x3),3x6(x3)を得る。したがって (1,3),(2,2),(3,3) を順に通り、
傾きが 3,1,1,3 と変わる折れ線である。

(2)

j=1,2,,n に対して、三角不等式よりx(n+1j)+x(n+1+j)2jである。中央の項は x(n+1)0 だから、すべてを足すとk=12n+1xk2j=1nj=n(n+1).x=n+1 のときはすべての不等式で等号が成り立つ。
さらに中央の項が0になるには x=n+1 が必要である。
よって最小値とそれを与える xn(n+1),x=n+1である。

総評

難度4、計算量4。絶対値和の基本問題で、折れ点ごとの傾き変化を丁寧に追えば確実に解ける。中央値で最小になるという事実を使う場合も、奇数個の点であることと最小値の計算を具体的に示す必要がある。よくある誤りは、最小値を n2 としてしまうこと、また最小を与える x を区間で答えてしまうことである。目安は10分程度。 2つの解法は、答案で採用しやすい標準手順と、構造を見抜いて短く処理する手順を分けて示した。式変形の根拠、等号条件、必要性と十分性を省略せず、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 北海道大学 2001年度 前期 数学 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。