方針
点 における接線を具体的に書き、 軸との交点の 座標を の式として求める。式には の逆数項が現れるので、これが消える条件を必要十分条件として判定する。条件成立後は という固定点 をもつ1次関数の反復になり、 の等比数列として処理する。
解答
(1)
点 は曲線上にあるので である。また導関数は だから、 における接線の傾きは である。
まず の場合を考える。このとき接線は である。 軸との交点では なので となる。したがって、その交点の 座標はここで である。右辺が の1次関数になるためには、逆数項 が消えなければならない。よって必要条件として を得る。
逆に なら となり、これは の1次関数である。したがって求める必要十分条件は である。なお では接線が水平になるが、 のときは上の1次式で自然に値を補って考えればよい。
(2)
(1) の条件 のもとで である。したがって であり、両辺から を引くと となる。
これは等比数列で、初項は である。よって である。したがって で である。
別解
解法2(恒等式と帰納法)
方針
接線の切片を求めた後、1次関数と仮定した式を
倍して多項式の恒等式として比較する。反復式は、求める一般項を
直接予想して数学的帰納法で確かめる。
解答
(1)
のとき、点 での接線はである。 としてを得る。
と表せると仮定し、両辺に を掛けるととなる。この恒等式で を代入すれば が必要である。
逆に ならとなるので確かに1次関数である。したがって必要十分条件はである。
(2)
のもとでである。ここからと予想する。 では右辺は である。また で成立するときよって数学的帰納法により、 でとなる。
総評
難度5、計算量4。接線の 切片を出す標準問題だが、頂点付近の と逆数項の扱いを曖昧にしないことが大切である。採点上は まで導き、1次関数になる条件が であることを必要・十分の両方向で述べるのが要点。後半は固定点 からの差を取ると一行で解ける。目安は12分前後。 2つの解法は、答案で採用しやすい標準手順と、構造を見抜いて短く処理する手順を分けて示した。式変形の根拠、等号条件、必要性と十分性を省略せず、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。