方針
写像 を、 では2倍、 では逆数をとる操作として見る。(1)では初期値が2の整数乗なので、有限回の操作で必ず1に到達することを示す。(2)では のため、初めて1を越えるまでは2倍を繰り返し、その直後から4周期に入ることを とおいて明示する。
解答
(1) とする。 のときは であり、漸化式より なので、以後すべて1である。 のとき、 だから である。その後は1未満の間は2倍されるので、有限回で1に到達する。具体的には と進む。 のときは であり、はじめから2倍を繰り返して有限回で1に到達する。
いずれの場合も、ある番号以後は となる。したがって である。
(2) 、 とする。 の間は なので、初めて1を越える直前までは である。 の定義より であり、したがって である。
ここで とおく。すると であり、 である。
この後の項を漸化式で順に求めると、 より である。これは1未満なので となる。さらに だから であり、次は逆数をとって である。これは と同じなので、以後は4周期で繰り返す。
よって第n項は次のように表される。まず では である。また に対してである。ただし である。
しきい値1をまたいだ後の4周期
別解
解法2
方針
正の数 の2進対数 を取る。漸化式を、 なら符号反転、 なら1を加える区分線形写像へ変換し、整数の場合の吸収と非整数の場合の4周期を読む。
解答
と置くと、漸化式はとなる。
(1)
なら である。整数 は、負なら1ずつ増え、正なら一度符号を反転した後に1ずつ増えて、有限回で0に達する。0は写像の不動点なので、以後 、したがって である。よって(2)
の定義より と置けば である。したがって以後はこの4項を繰り返す。また、しきい値をまたぐまではよって に対してである。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20〜26分。1未満では2倍、1以上では逆数という写像を、しきい値を初めてまたぐ時刻 の前後に分ける。 により が厳密に成り立ち、4周期の各不等号が確定する。添字 のずれに注意する。