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北海道大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

pを0でない実数とする.
数列a1,a2,を次のように定義する.a1=1,an+1=pan+pn(n=1,2,)(1)  p=1のとき,anを求めよ.

(2) p1のとき,anを求めよ.

(3) limnan+1anを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安30

数列 漸化式の変形和の計算極限計算

方針

漸化式を反復すると、an は指数が2ずつ下がる n 個の項の和になる。p=1 では全項が同じ値になるので別扱いし、p1 では等比数列の和として閉じた形にする。極限は p>1p=1p<1 で支配項が変わるため、特に p<1 では低い指数の項が支配することに注意する。

解答

漸化式 an+1=pan+pn を順に展開する。まず a2=p+p1 であり、a3=p(p+p1)+p2=p2+1+p2 である。この形から、一般に an=pn1+pn3++p1n となることがわかる。実際、右辺を p 倍して pn を加えると、次の an+1 の形になるので帰納的に正しい。

(1) p=1p は実数だから p=1またはp=1 である。上で得た和には n 個の項があり、指数はすべて n1 と同じ偶奇である。したがって an=npn1 である。すなわち p=1 のとき an=n,p=1 のとき an=(1)n1n である。

(2) p1 のときは、p21 である。したがって an=pn1(1+p2+p4++p2(n1)) であり、等比数列の和を用いて an=pn11p2n1p2 となる。分母分子を整理すると an=pn+1p1np21 である。

(3) p>1 のとき、(2)の式で pn+1 が支配的であるから an+1anp である。 p=1 のときは an=n なので an+1an=n+1n1=p である。p=1 のときは an=(1)n1n なので an+1an=n+1n1=p である。 p<1 のとき、(2)の式では p1n が支配的である。したがって anp1np21 であり、an+1an1p である。以上よりlimnan+1an={p(p1),1p(p<1)である。

別解

解法2

方針

bn=p1nan と置いて指数の伸びを消し、等比級数の部分和へ帰着する。一般項を絶対値 p の3場合に分け、比の極限で支配的な項を明示する。

解答

(1)

p0 とし、まず一般にbn=p1nanとおく。与えられた漸化式からbn+1=bn+p2n,b1=1.よってbn=j=0n1p2j.したがってan=pn1j=0n1p2j=pn1+pn3++p1n.p=1 なら p=±1 だからan=npn1.(2)

p1、すなわち p21 なら等比級数を計算してan=pn+1p1np21.(3)

p>1 では pn+1 が支配的なのでlimnan+1an=p.0<p<1 では pn 側が支配的なのでlimnan+1an=1p.p=1 なら an=np=1 なら an=n(1)n1 だから、いずれも極限は p である。よってlimnan+1an={p(p1),1p(0<p<1).

総評

線形漸化式を等比和に直す問題で、想定時間は30分程度。反復して指数の並び n1,n3,,1n を見つけるのが第一段階である。p=1 では等比和の分母が0になるため必ず別扱いする。極限では、p<1 のとき大きい正の指数ではなく負の指数側が支配するので、答えが p ではなく 1/p になる点が最大の注意点である。

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出典: 北海道大学 1997年度 前期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。