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北海道大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

0x2π とする。このとき、関数f(x)=0xetcostdtの最大値をとる x とその最大値を求めよ。ただし、e は自然対数の底とする。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

積分微分 部分積分、増減表微分による最大最小

方針

最大位置は f(x)=excosx の符号で決める。0x2πcosx の符号が変わる点は π/23π/2 なので,増減表から局所最大候補と端点を洗い出す。値の比較には,部分積分で f(x)={ex(sinx+cosx)1}/2 を出しておく。局所最大 x=π/2 と右端 x=2π を比較する。

解答

まず,微分積分学の基本定理より f(x)=excosx である。ex>0 なので,f(x) の符号は cosx の符号で決まる。したがって 0x2π では 0<x<π2および3π2<x<2πf は増加し,π2<x<3π2f は減少する。

よって最大値の候補は x=π2またはx=2π である。左端 x=0 は増加の始点なので最大ではない。

値を比較するために f(x) を求める。部分積分、または右辺を微分して確認することによりetcostdt=et(sint+cost)2である。したがってf(x)=0xetcostdt=[et(sint+cost)2]0x=ex(sinx+cosx)12である。

よって f(π2)=eπ/212 であり,f(2π)=e2π12 である。明らかに e2π>eπ/2 だから f(2π)>f(π2) である。

したがって最大値をとるのは x=2π であり,最大値は e2π12 である。

総評

難度5,計算量4。積分で定義された関数だが,最大位置はまず導関数 f(x)=excosx の符号で判断するのが自然である。x=π/2 は局所最大だが,区間右端 2π でも増加して終わるため,端点比較を必ず行う必要がある。明示式を出してから値を比べると安全である。目安時間は15分から18分。 局所最大 x=π/2 だけで結論にせず、再び増加して到達する右端 x=2π と値を比較する。端点比較がこの問題の主要な採点点である。

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出典: 北海道大学 2006年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。