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北海道大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面上の曲線y=xexx軸および2直線x=nx=n+1で囲まれる図形をDnとする。
ただし,nを自然数とする。

(1) 図形Dnの面積をSnとして,
次の極限を求めよ。limnSnnen(2) 図形Dnx軸のまわりに1回転してできる立体の体積をVnとして,
次の極限を求めよ。limnVn(Sn)2

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

積分 部分積分、極限計算体積計算

方針

面積と回転体の体積をSn=nn+1xexdx,Vn=πnn+1x2e2xdxと書く。原始関数から厳密な式を求め,nenn2e2n で割って主要項を取り出す。最後に2つの極限を組み合わせる。

解答

(1) n は自然数なので,区間 [n,n+1]xex>0 である。したがってSn=nn+1xexdx.部分積分によりxexdx=(x1)exだからSn=[(x1)ex]nn+1=nen+1(n1)en=en{n(e1)+1}.よってSnnen=e1+1nであり,limnSnnen=e1.(2) Dnx 軸のまわりに回転すると,半径 xex の円板を積み重ねた立体になる。したがってVn=πnn+1x2e2xdx.部分積分を繰り返すとx2e2xdx=e2x(x22x2+14)なのでVn=πe2n[e2{(n+1)22n+12+14}(n22n2+14)].両辺を n2e2n で割ると,n の最高次の係数だけが残り,limnVnn2e2n=π(e21)2.(1)と合わせてlimnVnSn2=limnVnn2e2n(limnSnnen)2=π(e21)2(e1)2=π(e+1)2(e1).

Dn は幅1の曲線下領域で,回転時の半径は xex

別解

解法2

方針

積分区間を x=n+u で固定区間 [0,1] へ移す。面積と体積をそれぞれ nenn2e2n で割ると,被積分関数が直接収束するため主要項を読みやすい。

解答

(1) x=n+u とおくとSnnen=1nennn+1xexdx=01(1+un)eudu.0u11+u/n1 だからlimnSnnen=01eudu=e1.(2) 同じ置換によりVnn2e2n=πn2e2nnn+1x2e2xdx=π01(1+un)2e2udu.よってlimnVnn2e2n=π01e2udu=π(e21)2.したがって(1)と合わせてlimnVnSn2=π(e21)2(e1)2=π(e+1)2(e1)である。

総評

難度5,計算量5。面積と回転体積を積分で表すところは標準的で,勝負は極限で主要項を正しく読むことにある。原始関数を最後まで計算する場合,Vn では e2x が現れるため,係数が e21 になる点を落としやすい。x=n+u の置換を使うと,主要項の比較が見えやすく計算ミスの検算にもなる。15分から20分で処理したい問題である。

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出典: 北海道大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。