Evolton

北海道大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

方程式x2+y24y+2=0で定義される円Cを考える。

(1)A(2,0)と点O(0,0)を通り,
Cに接する円の中心の座標を求めよ。

(2)Pが円C上を動くとき,
cosAPOの最大値と最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式 円の性質図形的解釈、範囲評価

方針

C を標準形に直したうえで,A,O を通る円の中心を線分 AO の垂直二等分線上の (2/2,s) とおく。半径 RC との中心間距離を s で表し,外接・内接の条件から s=0,2 を得る。(2)は,A,O,P を通る円が C と接する限界で円周角の極値を取ることを使い,弦 AO と半径 R の関係から cosAPO を求める。

解答

Cx2+(y2)2=2 であり,中心を B=(0,2),半径を 2 とする。
(1) A(2,0)O(0,0) を通る円の中心は,線分 AO の垂直二等分線上にある。よって中心を D=(22,s) とおく。この円の半径 RR2=12+s2 であり,DB の距離 dd2=12+(s2)2 である。
外接の場合は d=R+2 である。平方して整理すると d2=R2+2+22R であり,d2R22=24s だから 22R=24s となる。右辺が非負であることも考えると,これを平方して得られる候補のうち s=0 だけが適する。
内接の場合は d=R2 である。同様に d2=R2+222R より 22R=4s2 となり,候補のうち s=2 だけが適する。
したがって求める中心は(22,0),(22,2)である。
(2)
P が円 C 上を動くとき,A,O,P を通る円は C と共有点をもつ。共有点をもつ範囲の限界では2円が接し,(1)で求めた s=0,2 の場合が角の極値を与える。
AO の長さは 2 である。A,O,P を通る円の半径を R とすると sinAPO=AO2R=22R である。 s=0 では R=2/2 なので APO=90 であり,cosAPO=0 である。 s=2 では R=32/2 なので sinAPO=2232/2=13 である。このときの角は鋭角であるから cosAPO=119=223 である。
よって最大値は 223 であり,最小値は 0 である。

C1C に外接し,C2C に内接する。

総評

難度6,計算量5。A,O を通る円の中心を1変数で置き,円 C との接触条件を解くのが前半の要点である。外接と内接の条件では右辺の符号条件が異なるため,平方後の候補をそのまま採用しないこと。(2)は円周角と外接円半径の関係に落とし込むと計算が簡単になる。極値候補が接するときに出る理由を添えると,図形的な説得力が増す。20分程度で完答したい。

冊子PDFで見る北大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。