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北海道大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

楕円C1:x2α2+y2β2=1
双曲線C2:x2a2y2b2=1を考える。
C1C2の焦点が一致しているならば,
C1C2の交点でそれぞれの接線は直交することを示せ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式微分 接線・法線、式変形、計算整理

方針

焦点が一致する条件を,楕円の焦点距離と双曲線の焦点距離の等式 α2β2=a2+b2 として書く。交点 (x,y) でそれぞれを陰関数として微分し,接線の傾き β2x/(α2y)b2x/(a2y) を得る。あとは交点条件から x2y2 を求め,傾きの積が 1 になることを示す。

解答

双曲線の焦点は x 軸上の原点でない2点である。焦点が一致するなら楕円の長軸も x 軸だから α>β である。
楕円 C1 の焦点距離の2乗は α2β2 であり,双曲線 C2 の焦点距離の2乗は a2+b2 である。焦点が一致しているので α2β2=a2+b2 である。
交点を (x,y) とする。まず,y=0 とすると楕円から x2=α2,双曲線から x2=a2 となるが,焦点一致条件と β,b>0 により同時には成り立たない。したがって交点では y0 である。
楕円を微分すると 2xα2+2yβ2y=0 より,楕円の接線の傾きは y1=β2xα2y である。双曲線を微分すると 2xa22yb2y=0 より,双曲線の接線の傾きは y2=b2xa2y である。
したがって y1y2=β2b2x2α2a2y2 である。これが 1 になることを示せばよい。
交点条件はx2α2+y2β2=1,x2a2y2b2=1である。これらから x2,y2 を消去して求める。第1式より y2=β2(1x2α2) を第2式に代入するとx2a2β2b2(1x2α2)=1である。整理するとx2(1a2+β2α2b2)=1+β2b2となり,焦点一致条件 α2β2=a2+b2 を用いると x2=α2a2α2β2 を得る。さらに双曲線の式からy2=b2(x2a21)=b2(α2α2β21)=β2b2α2β2である。
よって β2b2x2α2a2y2=1 であり,y1y2=1 となる。したがって2つの接線は直交する。

α=5, β=1, a=b=2 の例。2本の接線の傾きの積は 1

総評

難度6,計算量5。焦点一致により,まず楕円の長軸が x 軸で α>β,さらに α2β2=a2+b2 と確定する。あとは両曲線を微分し,交点条件から接線の傾きの積が 1 になることを示す。交点では y\neqq0 も確認しておくと,傾きの式を安全に使える。文字は多いが構造は標準的で,20分程度が目安である。

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出典: 北海道大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。