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北海道大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

aを定数とする.
xy平面上の点の集合X(a)Lを次のように定める.X(a)={(x,y)(xa)2+y2(a+1)24}L={(x,y)y=x1}(1) X(a)L=となるようなaの値の範囲を求めよ.
(ただし,は空集合を表す)

(2) いかなる実数aに対してもPX(a)となるような点Pの集合を求め,
xy平面上に図示せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式方程式・不等式 座標設定、範囲評価、判別式

方針

X(a) は中心 (a,0),半径 a+1/2 の円板である。(1)は円板と直線の共有点がない条件を,中心から直線までの距離が半径より大きい条件に直す。(2)は点 P=(x,y) を固定し,すべての実数 a について P が円板の外側にある条件を a の二次式が常に正になる条件として処理する。境界上に入る場合も PX(a) なので,不等号は最後まで厳密に扱う。

解答

(1) X(a)(xa)2+y2(a+1)24 で表される円板であり,中心は (a,0),半径は a+12 である。

直線 L:y=x1xy1=0 と書ける。中心 (a,0) からこの直線までの距離は a12 である。円板と直線が共有点をもたないためには,この距離が半径より大きければよい。よって a12>a+12 が必要十分である。

両辺はともに 0 以上なので,2乗して 2(a1)2>(a+1)2 を得る。整理すると 2(a22a+1)>a2+2a+1 すなわち a26a+1>0 である。左辺の零点は a=3±22 だから,求める範囲は a<322,3+22<a である。

(2)
P=(x,y) がどの X(a) にも入らない条件は,すべての実数 a について (xa)2+y2>(a+1)24 が成り立つことである。両辺を4倍して左辺に集めると 4{(xa)2+y2}(a+1)2>0 であり,これは 3a2(8x+2)a+4x2+4y21>0 となる。

ここで a についての二次式 F(a)=3a2(8x+2)a+4x2+4y21 を考える。係数 3 は正であるから,F(a)>0 がすべての実数 a で成り立つためには,判別式が負であればよい。判別式を D とすると D=(8x+2)212(4x2+4y21) であり,整理して D=16{(x+1)23y2} となる。

したがって条件は (x+1)23y2<0 すなわち (x+1)2<3y2 である。これは y>x+13 と同値であるから,2直線 y=x+13,y=x+13 を境界とし,その上側と下側に開く2つの領域である。境界上ではある a に対して円板に接するため,境界は含まない。

境界の2直線は含まない。青い上下2領域が、どの円板 X(a) にも入らない点の集合である。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。試験場での目安は22分で、位置づけはやや差がつく標準問題である。採点点は、(1)で円板と直線の距離条件を厳密不等号で立てること、(2)で「任意の a」を二次式の正値条件に変換することである。境界を含めてしまうと、円板上の点まで許してしまうので失点しやすい。図示では (1,0) を通る2直線を破線で描き,y>x+1/3 の側を塗ると答案が伝わりやすい。

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出典: 北海道大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。