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北海道大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

xy 平面において、原点を中心とする半径1の円を S とする。c>2 を満たす定数 c に対して C(c,0) をとる。円 S の接線で C を通り、傾きが正であるものを l とし、その接点を A とする。

(1) 直線 l の方程式と点 A の座標を求めよ。

(2) p>1 として、l と直線 x=p の共有点を P とする。Px 軸に関して対称移動して得られる点を Q とする。円 S の接線で Q を通るもののうちの1本が l と直交するとき、pc で表せ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

図形と方程式 接線・法線座標設定、範囲評価

方針

円への接線条件は,原点から直線までの距離が半径1に等しいことに直す。C(c,0)を通る正の傾きの接線をmで表し,距離公式からmと接点Aを求める。後半も同じく,Qを通りlに直交する直線が単位円に接する条件として距離公式を使う。最後に絶対値から出る2候補のうち,p>1を満たす方だけを選ぶ。

解答

(1)

直線lの傾きをmとする。傾きは正なのでm>0である。lC(c,0)を通るから l:y=m(x+c) と書ける。すなわち mxy+mc=0 である。

この直線が原点中心,半径1の円Sに接するためには,原点から直線lまでの距離が1であればよい。したがって mcm2+1=1 である。両辺を2乗して m2c2=m2+1 より m2(c21)=1 である。m>0だから m=1c21 である。よって l:y=x+cc21 である。

接点Aは原点からlへ下ろした垂線の足である。s=c21とおくと,m=1/sである。直線 mxy+mc=0 への原点からの垂線の足は (m2cm2+1,mcm2+1) である。ここでm2+1=c2/s2なので A=(1c,sc) となる。したがって A(1c,c21c) である。

(2)

図は c=2 の模式図。後半も「原点から接線までの距離が1」を使う。

(2)

以後もs=c21とおく。点Pl上でx=pの点だから P(p,p+cs) である。これをx軸に関して対称移動した点は Q(p,p+cs) である。

lの傾きは1/sなので,lと直交する直線の傾きはsである。Qを通り傾きsの直線は y+p+cs=s(xp) である。整理すると sx+y+p+cssp=0 である。

この直線が円Sに接するためには,原点からこの直線までの距離が1であればよい。よって p+cssps2+1=1 である。s2+1=c2なので p+cssp=c である。両辺にsを掛けると p+cs2p=cs である。s2=c21より c(c22)p=cs となる。

ここでc>2だからc22>0である。絶対値を外すと c(c22)p=cs または c(c22)p=cs である。前者からは p=c(1s)c22<0 となり,p>1に反する。したがって後者を採用して p=c(1+s)c22 である。すなわち p=c(1+c21)c22 である。なお,c22=s21=(s1)(s+1)なので,これはp=c/(s1)>1を満たす。

総評

難度7、計算量6。接線条件を距離公式に直すと,前半も後半も同じ型の計算で進む。後半ではQy座標の符号,直交する直線の傾きc21,絶対値を外した後の候補選択が失点しやすい。c>2によりc22>0であることを使い,p>1を満たす解だけを残す必要がある。目安時間は24分前後。

答案は s=c21 と置いて式を短くし、各接線で距離公式を使う。最後の2候補は p>1 で選別し、採用した値が実際に p>1 を満たすことまで確認する。

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出典: 北海道大学 2009年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。