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北海道大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 理系理系数学 第4問

0<a<1, 0<θ<π とする。4点O(0,0),A(a,0),P(cosθ,sinθ),Q(x,y)OQ=AQ=PQ を満たす。

(1)Q の座標を a,θ で表せ。

(2) a を固定し、0<θ<π の範囲で θ が動くとき、y の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式三角関数 座標設定円の性質微分による最大最小

方針

OQ=AQ=PQより,Qは三角形OAPの外心である。まずOQ=AQからQOAの垂直二等分線上にあるのでx=a/2が決まる。次にOQ=PQを式にしてya,θで表す。最小値は0<θ<πsinθ>0を使い,y=(1acosθ)/(2sinθ)を微分して調べる。

解答

(1)

QOAP の外心であり、まず x=a/2 が決まる。

(1)

OQ=AQより,点Qは線分OAの垂直二等分線上にある。O=(0,0)A=(a,0)だから x=a2 である。

また,OQ=PQより x2+y2=(xcosθ)2+(ysinθ)2 である。展開して整理すると 2xcosθ+2ysinθ=1 すなわち xcosθ+ysinθ=12 である。ここにx=a/2を代入して a2cosθ+ysinθ=12 となる。0<θ<πよりsinθ>0なので,y=1acosθ2sinθ である。したがって Q(a2,1acosθ2sinθ) である。

(2)

aを固定し,y(θ)=1acosθ2sinθ とおく。0<θ<πではsinθ>0である。微分するとy(θ)=2asin2θ2(1acosθ)cosθ4sin2θ=a(sin2θ+cos2θ)cosθ2sin2θ=acosθ2sin2θである。

分母は正なので,y(θ)の符号はacosθの符号で決まる。0<a<1だから,cosθ=a を満たすθ0<θ<πにただ一つ存在する。この値より前ではcosθ>aなのでy<0,後ではcosθ<aなのでy>0である。したがって,この点でyは最小になる。

cosθ=aのとき,0<θ<πより sinθ=1a2 である。よって最小値は ymin=1a221a2=1a22 である。

別解

解法2

方針

(1) は外心の条件から解法1と同様に座標を求める。(2)では微分せず、求めた y と候補 1a2/2 の差を直接平方の形にする。分母が正であることを確認し、等号条件 cosθ=a が指定範囲に存在することまで調べる。

解答

(1)

OQ=AQ から x=a/2 である。また OQ=PQ を2乗して整理するとxcosθ+ysinθ=12となる。したがってQ(a2,1acosθ2sinθ)である。

(2)

0<θ<π より sinθ>0 である。そこでy21a24=(1acosθ)2(1a2)sin2θ4sin2θ=(cosθa)24sin2θ0.また 0<a<1 なので、0<θ<π の範囲に cosθ=a を満たす θ が存在し、そのとき等号が成り立つ。さらに y>0 だからy1a22.よって最小値は1a22である。

総評

難度6、計算量5。Qを三角形OAPの外心と見るのが核心である。垂直二等分線からx=a/2を先に決めると,残りはOQ=PQの一次式で済む。最小化では0<θ<πによりsinθ>0であることを使って符号判定を行う。端に近づくと分母が0に近づくため,内部の臨界点が最小になることも答案に残したい。目安時間は18分前後。

微分解法では導関数の符号、平方完成型の別解では等号条件が採点点になる。どちらでも sinθ>0cosθ=a の実現可能性を明記する。

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出典: 北海道大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。