方針
OQ=AQ=PQより,Qは三角形OAPの外心である。まずOQ=AQからQがOAの垂直二等分線上にあるのでx=a/2が決まる。次にOQ=PQを式にしてyをa,θで表す。最小値は0<θ<πでsinθ>0を使い,y=(1−acosθ)/(2sinθ)を微分して調べる。
解答
(1)
Q は △OAP の外心であり、まず x=a/2 が決まる。
(1)
OQ=AQより,点Qは線分OAの垂直二等分線上にある。O=(0,0),A=(a,0)だから x=2a である。
また,OQ=PQより x2+y2=(x−cosθ)2+(y−sinθ)2 である。展開して整理すると 2xcosθ+2ysinθ=1 すなわち xcosθ+ysinθ=21 である。ここにx=a/2を代入して 2acosθ+ysinθ=21 となる。0<θ<πよりsinθ>0なので,y=2sinθ1−acosθ である。したがって Q(2a,2sinθ1−acosθ) である。
(2)
aを固定し,y(θ)=2sinθ1−acosθ とおく。0<θ<πではsinθ>0である。微分するとy′(θ)=4sin2θ2asin2θ−2(1−acosθ)cosθ=2sin2θa(sin2θ+cos2θ)−cosθ=2sin2θa−cosθである。
分母は正なので,y′(θ)の符号はa−cosθの符号で決まる。0<a<1だから,cosθ=a を満たすθが0<θ<πにただ一つ存在する。この値より前ではcosθ>aなのでy′<0,後ではcosθ<aなのでy′>0である。したがって,この点でyは最小になる。
cosθ=aのとき,0<θ<πより sinθ=1−a2 である。よって最小値は ymin=21−a21−a2=21−a2 である。
別解
解法2
方針
(1) は外心の条件から解法1と同様に座標を求める。(2)では微分せず、求めた y と候補 1−a2/2 の差を直接平方の形にする。分母が正であることを確認し、等号条件 cosθ=a が指定範囲に存在することまで調べる。
解答
(1)
OQ=AQ から x=a/2 である。また OQ=PQ を2乗して整理するとxcosθ+ysinθ=21となる。したがってQ(2a,2sinθ1−acosθ)である。
(2)
0<θ<π より sinθ>0 である。そこでy2−41−a2=4sin2θ(1−acosθ)2−(1−a2)sin2θ=4sin2θ(cosθ−a)2≧0.また 0<a<1 なので、0<θ<π の範囲に cosθ=a を満たす θ が存在し、そのとき等号が成り立つ。さらに y>0 だからy≧21−a2.よって最小値は21−a2である。
総評
難度6、計算量5。Qを三角形OAPの外心と見るのが核心である。垂直二等分線からx=a/2を先に決めると,残りはOQ=PQの一次式で済む。最小化では0<θ<πによりsinθ>0であることを使って符号判定を行う。端に近づくと分母が0に近づくため,内部の臨界点が最小になることも答案に残したい。目安時間は18分前後。
微分解法では導関数の符号、平方完成型の別解では等号条件が採点点になる。どちらでも sinθ>0 と cosθ=a の実現可能性を明記する。
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出典: 北海道大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。