Evolton

北海道大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

実数 t>0 に対して、座標平面上にP(t,0),Q(2t,14t2),R(t,1t2)をとる。

(1) P,Q,R が一直線上にあるような t の値を求めよ。

(2) (1)で求めた値を t0 とする。0<t<t0 のとき、三角形 PQR の面積 S(t) の最大値と、そのときの t の値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式微分 座標設定面積計算微分による最大最小

方針

3点の一直線条件も三角形の面積も,2本のベクトルの作る平行四辺形の面積で処理できる。PQPRを作り,その行列式が0になる条件からt0を求める。0<t<t0では行列式が正になるため,面積はその半分として1変数関数に直し,微分で最大値を決める。

解答

(1)

最大となる t=1/3 の配置。面積は2本のベクトルの行列式で一度に扱える。

(1)

Pを基準にすると PQ=(t,14t2),PR=(2t,1t2) である。3点P,Q,Rが一直線上にあるための条件は,この2つのベクトルの作る平行四辺形の面積が0になること,すなわちt14t22t1t2=0である。左辺を計算すると t(1t2)(2t)(14t2)=3t9t3=3t(13t2) である。t>0より 13t2=0 となり,t=13 である。

(2)

(1) より t0=13 である。0<t<t0では13t2>0なので,三角形PQRの面積は S(t)=123t(13t2)=32t(13t2) である。

導関数は S(t)=32(19t2) である。0<t<1/3において,S(t)=0となるのは t=13 である。また,0<t<1/3ではS(t)>01/3<t<1/3ではS(t)<0である。したがってS(t)t=1/3で最大となる。このときS(13)=3213(1319)=1223=13である。よって t=13,S(t)max=13 である。

総評

難度4、計算量4。一直線条件と面積公式を同じ行列式で扱えることに気づけば素直に進む。t>0なので(1)でt=0を候補に入れないこと,(2)では0<t<t0の範囲で行列式が正であることを確認してから面積を置くことが大切である。目安時間は12分から15分程度。

採点点は、行列式の計算、t>0 による解の選別、面積の符号確認、増減の判定である。最大値とそのときの t の両方を書く。

冊子PDFで見る北大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。