方針
光源Pと点Xを結ぶ直線を とおき、 となる を求めて影を出す。(1)(2) は各点についてこの計算を行う。(3) は4点の影の凸包が三角形になる条件を平面上で判定する。固定された の三角形に動点 が入る場合と、 が上に出た後に が三角形 の内部または辺上に入る場合を分ける。 も最後に合わせる。
解答
空間内の点 の影は、光源 とXを結ぶ直線が 平面、すなわち と交わる点である。直線上の点を と表すと、 座標は である。これを0にして影を求める。
(1)
については より である。したがって影 は である。
が実数全体を動くとき、 の 座標は常に で、 はすべての実数を動く。よって影がつくる直線は である。
(2)
については より である。したがって である。
については より である。したがって である。
については であり、 である。
よって三角形BCDの影の頂点は である。
(3)
(1)(2)より である。四面体の影は、これら4点のつくる凸包である。これが三角形になるのは、4点のうち1点が他の3点でできる三角形の内部または辺上にあるときである。
まず、 が三角形 の内部または辺上にある条件を求める。三角形 の辺は である。 は直線 上にある。この直線上で、三角形 の内部または辺上にある点の 座標は である。したがって すなわち のとき、影は三角形 になる。
次に の場合を考える。このとき は三角形 の上側に出る。影が三角形になるには、固定点のうち が三角形 の内部または辺上に入ればよい。三角形 で、 における上側の境界は辺 である。A'とC'を結ぶ直線上で の点を求めると、その 座標は である。したがって が三角形 の内部または辺上に入る条件は すなわち である。
一方、 の場合は、 は底辺 の下側にあり、 は最も左、 は最も右、 は上側の点であるため、4点はいずれも他の3点の三角形に入らず、影は四角形になる。
問題の条件 と合わせると、求める範囲は である。
別解
解法2(射影公式と重心係数)
方針
光源 と空間点 の直線を一般式で処理し、影の座標を一括して求める。(3) は動点 が固定三角形に入る範囲を切断線で求め、上側へ出た後は を三角形 の重心係数で表す。係数がすべて非負となる条件から、凸包が三角形になる第2の範囲を決める。
解答
(1)
点 と光源 を結ぶ直線はである。 のとき、その 座標が0となる係数はだから、影はで与えられる。これを に適用するととなる。したがって が実数全体を動くときの軌跡は直線
である。
(2)
同じ射影公式を に適用すると、三角形 の影の頂点はである。
(3)
四面体の影は4点 の凸包である。
固定三角形 を直線 で切るとである。よって がこの三角形の内部または辺上にある
条件はである。
次に とする。 をと表す。 座標と 座標を比較すると では であり、3係数がすべて非負となる
ための残りの条件は 、すなわち である。
このとき は三角形 の内部または辺上に入り、凸包は
三角形になる。
では が底辺 の下側にあり、4点はいずれも
他の3点の凸包に入らないので影は四角形である。問題の条件
と合わせてを得る。
総評
空間図形を光源から平面へ射影し、その後は平面上の凸包を調べる問題である。目安時間は25分。(1)(2) は直線 と の交点計算を機械的に行えばよい。(3) は、動点 が固定三角形に入る場合だけでなく、 が外へ出た後に が新しい三角形の内部へ入る場合もある。ここを見落とすと の範囲が抜ける。 固定三角形の切断と重心係数の双方で、 と を再現できる。