直角三角形の外心は斜辺 BC の中点であるため、O を原点に見ると OB=−OC となる。また直角二等辺三角形より OA と OC は垂直で長さが等しい。(1) は外分公式をこの配置で使う。(2) は直線 AD 上の点を OA と OC の一次結合で表し、外接円上にある条件、すなわち長さが半径に等しい条件を立てる。A に対応する解を除いて、もう一つの交点 X を得る。
解答
(1)△ABC は BC を斜辺とする直角三角形であるから、その外接円の中心 O は斜辺 BC の中点である。したがって OB=−OC である。
点 D は BC を (p+1):p に外分する。外分公式よりOD=(p+1)−p(p+1)OC−pOBである。分母は1であり、OB=−OC だからOD=(p+1)OC−p(−OC)=(2p+1)OCとなる。よって OD=(2p+1)OC である。
(1) より D の位置ベクトルは (2p+1)c である。直線 AD 上の点は、実数 λ を用いて OY=(1−λ)a+λ(2p+1)c と表せる。λ=0 のとき Y=A、λ=1 のとき Y=D である。
点 Y が外接円上にある条件は ∣OY∣2=∣a∣2 である。a⊥c、∣a∣=∣c∣ を用いると {(1−λ)2+λ2(2p+1)2}∣a∣2=∣a∣2 である。半径は0でないので (1−λ)2+λ2(2p+1)2=1 を得る。展開して 1−2λ+λ2{1+(2p+1)2}=1 より λ[−2+λ{1+(2p+1)2}]=0 である。 λ=0 は点 A に対応する。求める点 X は A と異なる交点なので λ=1+(2p+1)22=2p2+2p+11 である。したがって1−λ=1−2p2+2p+11=2p2+2p+12p2+2p=2p2+2p+12p(p+1)であり、また λ(2p+1)=2p2+2p+12p+1 である。
以上よりOX=2p2+2p+12p(p+1)OA+2p2+2p+12p+1OCである。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20分。外心が斜辺の中点であることから座標軸のような直交ベクトル配置に落とせるかが勝負である。(1) は外分比の向きが最も間違いやすく、(p+1)OC−pOB の形を丁寧に書くとよい。(2) は直線 AD の媒介変数表示と円上条件の二次方程式が中心である。λ=0 は既知の交点 A なので除く、という説明を入れると答案として締まる。