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北海道大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

m>0n>00<x<1とする。
OABの辺OAm:nに内分する点をP
OBn:mに内分する点をQとする。
また,線分AQ1:xに外分する点をS
線分BP1:xに外分する点をTとする。

(1) OA=aOB=bとするとき,
OSabmnxで表せ。

(2) 3点OSTが一直線上にあるとき,xmnで表せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル ベクトル成分計算文字消去必要十分条件

方針

点がどの端点からどの比で内分・外分されているかを先に固定し、位置ベクトルの係数を正確に出す。外分比が 1:x0<x<1 なので、S(OQxOA)/(1x)T(OPxOB)/(1x) と表せる。最後は a,b が三角形の2辺方向で一次独立であることを用い、OSOT の係数の比が一致する条件を解く。

解答

(1) P は辺 OAm:n に内分するので OP=mm+na である。また Q は辺 OBn:m に内分するので OQ=nm+nb である。

S は線分 AQ1:x に外分する。すなわち AS:SQ=1:x であり、0<x<1 だから外分点の公式よりOS=OQxOA1xとなる。したがってOS=x1xa+n(m+n)(1x)bである。

(2)
同様に、点 T は線分 BP1:x に外分するのでOT=OPxOB1x=m(m+n)(1x)ax1xbである。

3点 O,S,T が一直線上にあることは、OSOT が平行であることと同値である。a,b は三角形 OAB の2辺方向なので一次独立であり、係数の行列式が0になればよい。よって(x1x)(x1x)n(m+n)(1x)m(m+n)(1x)=0である。分母は正なので x2mn(m+n)2=0 を得る。x>0 だから x=mnm+n である。なお (m+n)2mn=m2+mn+n2>0 より、この値は確かに 0<x<1 を満たす。

別解

解法2(斜交座標による行列式)

方針

a,b は一次独立なので、これらを座標軸とする斜交座標を使う。O=(0,0),A=(1,0),B=(0,1) と置けば、内分点と外分点の座標が直接求まり、O,S,T の共線条件は2行2列の行列式が0という一つの式になる。

解答

(1)
a,b を基底とする座標を用い、O=(0,0),A=(1,0),B=(0,1)と置く。内分公式から P,QP=(mm+n,0),Q=(0,nm+n).SAQ1:x に外分するからS=QxA1x=(x1x,n(m+n)(1x)).したがって、通常の位置ベクトルへ戻すとOS=x1xa+n(m+n)(1x)bである。

(2)
同様にT=PxB1x=(m(m+n)(1x),x1x).O,S,T が一直線上にあるための必要十分条件はx1xn(m+n)(1x)m(m+n)(1x)x1x=0である。分母を払うとx2=mn(m+n)2.0<x<1 なので正の平方根を取り、x=mnm+nを得る。また (m+n)2>mn より、この値は確かに 0<x<1 を満たす。

総評

難度5、目安時間18分。内分・外分の公式を正しい向きで使えるかを見るベクトル問題である。特に外分比 1:x で分母が 1x になる点、a,b の係数比較で平行条件を作る点が採点の中心になる。最後に得た x が仮定 0<x<1 に入ることまで確認すると、文字条件への対応が明確になる。 ベクトル係数の比較と、a,b を座標軸に取る行列式の方法のどちらでも、最後は同じ二次式になる。外分公式の分子の順序を図で確認すると符号ミスを防げる。

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出典: 北海道大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。