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北海道大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

ABの2チームが試合を行い,どちらかが先にk勝するまで試合をくり返す。
各試合でAが勝つ確率をpBが勝つ確率をqとし,p+q=1とする。
ABより先にk勝する確率をPkとおく。

(1) P2pqで表せ。

(2) P3pqで表せ。

(3) 12<q<1のとき,P3<P2であることを示せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

確率場合の数 数え上げ、場合分け、不等式評価

方針

Aが先に k 勝して終了する場合、最後の試合は必ずAの勝ちである。したがって最後の直前までにAが k1 勝、Bが j(0jk1) している勝敗列を数える。(3)では p=1q を代入して P2P3 を因数分解し、q>1/2 から符号を判定する。

解答

(1)
AがBより先に2勝して終了するには、最後の試合はAが勝つ。最後の直前までにAは1勝しており、Bの勝ち数は0勝または1勝である。

Bが0勝の場合は勝敗列が AA だけなので確率は p2 である。Bが1勝の場合は、最後のAの前に A,B が1回ずつ並ぶので 2C1=2 通りあり、確率の合計は 2p2q である。したがって P2=p2+2p2q=p2(1+2q) である。

(2)
Aが先に3勝して終了するには、最後の試合はAが勝ち、その直前までにAは2勝している。直前までのBの勝ち数を j とすると、j=0,1,2 である。

Bが j 勝しているとき、最後の前には合計 2+j 試合があり、その中にAの勝ちが2回、Bの勝ちが j 回ある。並べ方は 2+jCj 通りである。よって P3=p3j=022+jCjqj=p3(1+3q+6q2) である。したがって P3=p3(1+3q+6q2) である。

(3) p+q=1 より p=1q である。(1),(2)から P2P3=p2(1+2q)p3(1+3q+6q2) である。ここで p=1q を代入して整理すると P2P3=p2{(1+2q)(1q)(1+3q+6q2)} =p2{1+2q(1+2q+3q26q3)}=3p2q2(2q1) である。

条件 1/2<q<1 のもとでは p=1q>0q>02q1>0 であるから P2P3>0 である。したがって P3<P2 が示された。

総評

難度5、目安18分。最後をAの勝ちに固定し、直前の勝敗列を数える。係数は並べ方から説明し、(3)は差を作って p=1q を代入して正の因子へ分解する。

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出典: 北海道大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。