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北海道大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

xy平面上に3点A(a,b)B(a+3,b)C(a+1,b+2)がある。
不等式yx2の表す領域をD,不等式yx2の表す領域をEとする。

(1)Cが領域Dに含まれ,点Aと点Bが領域Eに含まれるような
abの条件を連立不等式で表せ。

(2) (1)で求めた条件を満たす点(a,b)の領域Fab平面上に図示せよ。

(3) (2)で求めた領域Fの面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

図形と方程式積分 面積計算、場合分け、範囲評価

方針

3点が放物線 y=x2 の上側・下側にある条件を、点 (a,b) の不等式へ直す。下端は b=a2+2a1、上端は ba2b(a+3)2 の小さい方であり、両者の大小は a=3/2 で切り替わる。領域が空でない範囲 5/2a1/2 を押さえてから、2つの積分に分けて面積を求める。

解答

(1)
C(a+1,b+2) が領域 D:yx2 に含まれる条件は b+2(a+1)2 である。整理すると ba2+2a1 である。

A(a,b) と点 B(a+3,b) が領域 E:yx2 に含まれる条件はそれぞれ ba2,b(a+3)2 である。したがって求める連立不等式は a2+2a1ba2,b(a+3)2 である。

(2)
上端は a2(a+3)2 の小さい方である。両者を比較すると a2(a+3)206a+9 すなわち a32 と同値である。

また領域が空でないためには、下端 a2+2a1 が上端以下でなければならない。まず a2+2a1a2 より a12 であり、さらに a2+2a1(a+3)2 より a52 である。

よって領域 F は、ab 平面において 52a32,a2+2a1b(a+3)2 の部分と、32a12,a2+2a1ba2 の部分を合わせたものである。図示すると、下側の放物線 b=a2+2a1 と、上側の放物線 b=(a+3)2b=a2 で囲まれる領域であり、上側の境界は a=3/2 で切り替わる。端点は(52,14),(32,74),(12,14)である。

(3)
面積は、上端が切り替わる a=3/2 で分けて計算する。 5/2a3/2 では上端が (a+3)2 なので、高さは (a+3)2(a2+2a1)=4a+10 である。したがってこの部分の面積は5/23/2(4a+10)da=[2a2+10a]5/23/2=2である。 3/2a1/2 では上端が a2 なので、高さは a2(a2+2a1)=12a である。したがってこの部分の面積は3/21/2(12a)da=[aa2]3/21/2=4である。

よって領域 F の面積は 6 である。

青色部分が領域 F である。上側の境界は
a=32 を境に b=(a+3)2 から b=a2 へ切り替わる。

総評

難度5、目安時間22分。点の条件をそのまま (a,b) の領域に移す問題で、上端が a2(a+3)2 のどちらになるかを切り替えて考えるのが核心である。図示では境界の交点と切り替わり a=3/2 を明記すると、面積計算の分割も自然に決まる。積分では高さを「上端-下端」として書き、負の高さを積分しないように注意したい。 原典の領域図も復元し、3本の放物線、端点、上端の切替位置を積分区間と一対一に対応させている。

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出典: 北海道大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。