方針
36通りを積の による余りで分類し、各方向への移動確率を先に確定する。(2)は移動回数と目標点までの距離が一致するため最短経路だけを数える。(3)は東西南北の回数を非負整数で置き、変位と総回数の3条件を満たす組を漏れなく列挙して、多項係数と各移動確率を掛ける。
解答
2個のさいころの目の積を で割った余りごとに数える。全事象は 通りである。
余りごとの通り数はである。
(1) 1回で に移動するには、積を で割った余りが であればよい。したがって求める確率は である。
(2) 3回後に にいるためには、3回の移動が でなければならない。なぜなら、 は原点からのマンハッタン距離が であり、3回の移動で到達するにはすべて目的方向へ進む必要があるからである。
この3つの移動の並べ方は 通りである。よって確率は である。
(3) 4回後に にいる場合を考える。東、西、北、南への移動回数をそれぞれ とすると、 を満たす必要がある。
これを満たす非負整数解は の2通りである。
まず の場合、並べ方は 通りであり、確率は である。
次に の場合、並べ方は 通りであり、確率は である。
したがって求める確率はである。
総評
難度5、計算量4。目安時間は18分。余り別の確率表を作れば、残りは格子上の移動回数の問題になる。(3)では東西南北の回数に対する連立条件から2組だけを得る過程が採点上重要である。余分な往復を含む2場合の片方を落とすこと、多項係数と方向別確率を混同することに注意する。