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北海道大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

相異なる3点ABCの上を動く点Pがある。
Pの1秒後の位置が以下のルールに従って定まるものとする。

(i) Aにいるときは,確率13Aにとどまるか,
確率13Bに移るか,確率13Cに移る。

(ii) Bにいるときは,必ずCに移る。

(iii) Cにいるときは,確率12Aに移るか,
確率12Bに移る。

いま,点PAからスタートしてこのルールに従ってn秒後にABCにいる確率を
それぞれanbncnとする。

(1) a1b1c1a2b2c2を求めよ。

(2) n2のとき,anan1bn1cn1を用いて表せ。

(3) anbncnを求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

確率数列 確率漸化式漸化式の変形状態分類

方針

各矢印の確率を図に整理し、1秒後・2秒後は規則から直接計算する。解法1では AB にいる確率が1秒後から等しいことを使い、確率の和から cn を消去して an の一次漸化式を解く。解法2では逆に an,bn を消去して cn の漸化式を先に解き、結果を相互に検算する。

解答

(1) 1秒後は A,B,C のいずれへも確率 1/3 で移るので、a1=b1=c1=13.2秒後に A へ来るのは、直前に A にいて A を選ぶ場合と、直前に C にいて A を選ぶ場合である。したがってa2=13a1+12c1=19+16=518,b2=13a1+12c1=518,c2=13a1+b1=19+13=49.(2) n2 のとき、n 秒後に A にいるには、n1 秒後に A または C にいる必要がある。よってan=13an1+12cn1.(3) 同じ理由でbn=13an1+12cn1だから、n1an=bn である。確率の和からcn=1anbn=12an.これを(2)へ代入すると、an=13an1+12(12an1)=1223an1.定数解は 3/10 なので、an310=23(an1310).a1=1/3 を用いて、an=310+130(23)n1.したがってbn=310+130(23)n1,cn=12an=25115(23)n1.各遷移を図にすると、漸化式の係数を次のように読み取れる。

別解

解法2((3)でCの確率を先に求める)

方針

(1) 、(2)は解法1と同じである。(3)では an=bn と確率の和を使って an,bncn で表し、C へ入る確率の式から cn だけの一次漸化式を作る。先に cn を解いた後、an=bn=(1cn)/2 で残りを戻す。

解答

(3) n1an=bn であり、an+bn+cn=1だからan=bn=1cn2.n2 のとき、n 秒後に C にいるには、n1 秒後に A にいて確率 1/3C へ移るか、B にいて必ず C へ移る。よってcn=13an1+bn1=43an1=23(1cn1).定数解は 2/5 なので、cn25=23(cn125).c1=1/3 よりcn=25115(23)n1.したがってan=bn=1cn2=310+130(23)n1.解法1と同じ3式が得られ、添字も一致する。

総評

難度6、計算量5。目安時間は18分。遷移図から an=13an1+12cn1 を作り、1秒後以降 an=bn となることを使う。定数解からの差を取る際は、初期値が a1 であるため指数が n1 になる。an を先に解く方法と cn を先に解く方法の両方で同じ3式を得られ、添字ずれを検算できる。

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出典: 北海道大学 2013年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。