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北海道大学 2016年度
理系数学 前期 第2問

問題

に対し,関数

をみたすとする。

(1) を求めよ。

(2) において,

の最小値とそのときのの値を求めよ。

出典:北海道大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問

方針

解法1

積分方程式の右辺ではに依存する部分がだけなので,とおくとになる。これを定義式へ戻すとで決まる。(2)は得られたを微分し,の符号からでの増減を調べる。

解法2

未知関数を含む積分を定数として分離する。最小化ではを先に閉じた式へ展開せず、積分の両端の変化から導関数を直接求める。

解答

解法1

(1)

とおく。問題の式では,右辺の積分の中でに依存するのはだけであるから である。第1項は なので である。

これをの定義に代入すると である。は奇関数なので である。したがって である。ここで だから

である。よって である。

(2)

(1)で得た で最小にする。微分すると

である。ではなので,の符号はの符号で決まる。

したがってで減少し,で増加する。よって最小となるのは のときであり,最小値は

である。

解法2

(1)

とおくと,問題の式から

である。これをへ代入すると,対称区間上での積分がになるため

よって

であり,

となる。

(2)

とおく。積分区間の両端の変化を考えると

ではだから,で減少し,で増加する。したがって最小はで,

である。