方針
各メダルの色の割り当てを等確率として数える。(1)はAの3枚が3色中ちょうど2色を使う場合を数える。(2)は5枚全体で使われる色の集合が,,の3通りに分ける。(3)は金メダルが合計3枚という条件のもとで,Aに含まれる金の枚数ごとに条件付きの総数と有利数を数える。
解答
(1)
ひきだしAの3枚は,それぞれ金・銀・銅の3通りから選ばれるので,全事象は 通りである。色がちょうど2種類であるには,まず使う2色を選び,その2色がどちらも現れるように3枚へ割り当てればよい。したがって有利な場合の数は である。よって確率は である。
(2)
全事象は 通りである。全体でちょうど2種類の色が現れる場合を,現れる色の組で分ける。
金・銀だけが現れる場合は,5枚全体で両方の色が現れればよいので通りである。
金・銅だけが現れる場合,Bの2枚はともに金である。Aの3枚には銅が少なくとも1枚あればよいので通りである。銀・銅だけの場合も同様に7通りである。
したがって有利な場合の数はであり,求める確率はである。
(3)
金メダルが合計3枚であるという条件のもとで数える。Aに含まれる金メダルの枚数をとすると,Bには枚の金メダルが入る。Bは2枚しかないので だけを考えればよい。 のとき,Aの金の位置は3通り,残り2枚は銀または銅でそれぞれ2通り,Bは2枚とも金である。したがって12通りである。このうちAの色がちょうど2種類になるのは,Aの残り2枚が同じ色の場合であり 通りである。 のとき,Aの金の位置は3通り,残り1枚は銀または銅の2通り,Bの金の位置は2通りである。したがって12通りであり,この場合Aは必ず金ともう1色のちょうど2種類なので,有利数も12通りである。 のときはAの3枚がすべて金,Bは2枚とも銀であり,1通りである。この場合Aの色は1種類なので有利ではない。
条件を満たす全体の数は で,有利な数は である。したがって求める条件付き確率は である。
別解
解法2
方針
(1) は1色だけと3色すべてを余事象として除き,(2)は3色すべて現れる配置を包除原理で求めてから1色だけも除く。(3)は各メダルについて「金なら,金以外なら定数項」とする多項式を実際に展開し,の係数として条件事象25通りを確認する。そのうえでAの金が1枚・2枚の場合の有利数を直接数え,条件付き確率を得る。
解答
(1)
Aが1色だけの配置は通り,3色すべての配置は通りである。したがって2色ちょうどの配置は通りで,確率はである。
(2)
全配置は通りである。3色すべてが現れない配置を包除原理で数える。「銅なし」は通り,「金なし」「銀なし」は各通りであり,重複する「銀だけ」「金だけ」を各1通り戻す。よって3色すべてが現れる配置は通りである。1色だけは金だけ・銀だけの2通りだから,2色ちょうどは通りである。したがって確率はである。
(3)
Aの各メダルでは金以外が2色,Bの各メダルでは金以外が銀だけなので,金の枚数をの指数で表すと,条件事象の総数はのの係数である。実際,だから,の係数はである。Aの金が1枚なら,残る2枚が同色のときだけAは2色となり通りである。Aの金が2枚なら,残り1枚は銀・銅の2択,Bの金の位置は2択なので通りである。よって有利数は通りで,である。
総評
難度5,計算量5。目安時間は18分で,場合分けを整えれば完答したい確率問題である。主な採点点は,AとBで許される色数が異なる全事象を正しく作ること,(2)で現れる2色の組ごとに数えること,(3)で「金が合計3枚」の25通りを新しい母集団として条件付き確率を求めることである。Bに銅が入らない条件を落とすこと,(3)の分母を元の108通りのままにすることが典型的な誤りである。答案は色の組またはAの金枚数ごとに小計を明示し,分母と有利数を最後にまとめると採点しやすい。