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北海道大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

机のひきだしAに3枚のメダル,ひきだしBに2枚のメダルが入っている。
ひきだしAの各メダルの色は金,銀,銅のどれかであり,
ひきだしBの各メダルの色は金,銀のどちらかである。

(1)
ひきだしAのメダルの色が2種類である確率を求めよ。

(2)
ひきだしA,Bをあわせたメダルの色が2種類である確率を求めよ。

(3)
ひきだしA,Bをあわせてちょうど3枚の金メダルが入っていることがわかっているとき,
ひきだしAのメダルの色が2種類である確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

確率場合の数 数え上げ、条件付き確率、場合分け

方針

各メダルの色の割り当てを等確率として数える。(1)はAの3枚が3色中ちょうど2色を使う場合を数える。(2)は5枚全体で使われる色の集合が{,}{,}{,}の3通りに分ける。(3)は金メダルが合計3枚という条件のもとで,Aに含まれる金の枚数1,2,3ごとに条件付きの総数と有利数を数える。

解答

(1)
ひきだしAの3枚は,それぞれ金・銀・銅の3通りから選ばれるので,全事象は 33=27 通りである。色がちょうど2種類であるには,まず使う2色を選び,その2色がどちらも現れるように3枚へ割り当てればよい。したがって有利な場合の数は 3C2(232)=36=18 である。よって確率は 1827=23 である。

(2)
全事象は 3322=108 通りである。全体でちょうど2種類の色が現れる場合を,現れる色の組で分ける。

金・銀だけが現れる場合は,5枚全体で両方の色が現れればよいので252=30通りである。

金・銅だけが現れる場合,Bの2枚はともに金である。Aの3枚には銅が少なくとも1枚あればよいので231=7通りである。銀・銅だけの場合も同様に7通りである。

したがって有利な場合の数は30+7+7=44であり,求める確率は44108=1127である。

(3)
金メダルが合計3枚であるという条件のもとで数える。Aに含まれる金メダルの枚数をrとすると,Bには3r枚の金メダルが入る。Bは2枚しかないので r=1,2,3 だけを考えればよい。 r=1のとき,Aの金の位置は3通り,残り2枚は銀または銅でそれぞれ2通り,Bは2枚とも金である。したがって12通りである。このうちAの色がちょうど2種類になるのは,Aの残り2枚が同じ色の場合であり 32=6 通りである。 r=2のとき,Aの金の位置は3通り,残り1枚は銀または銅の2通り,Bの金の位置は2通りである。したがって12通りであり,この場合Aは必ず金ともう1色のちょうど2種類なので,有利数も12通りである。 r=3のときはAの3枚がすべて金,Bは2枚とも銀であり,1通りである。この場合Aの色は1種類なので有利ではない。

条件を満たす全体の数は 12+12+1=25 で,有利な数は 6+12=18 である。したがって求める条件付き確率は 1825 である。

別解

解法2

方針

(1) は1色だけと3色すべてを余事象として除き,(2)は3色すべて現れる配置を包除原理で求めてから1色だけも除く。(3)は各メダルについて「金ならX,金以外なら定数項」とする多項式を実際に展開し,X3の係数として条件事象25通りを確認する。そのうえでAの金が1枚・2枚の場合の有利数を直接数え,条件付き確率を得る。

解答

(1)
Aが1色だけの配置は3通り,3色すべての配置は3!=6通りである。したがって2色ちょうどの配置は3336=18通りで,確率は1827=23である。

(2)
全配置は3322=108通りである。3色すべてが現れない配置を包除原理で数える。「銅なし」は32通り,「金なし」「銀なし」は各8通りであり,重複する「銀だけ」「金だけ」を各1通り戻す。よって3色すべてが現れる配置は108(32+8+8)+(1+1)=62通りである。1色だけは金だけ・銀だけの2通りだから,2色ちょうどは108622=44通りである。したがって確率は44108=1127である。

(3)
Aの各メダルでは金以外が2色,Bの各メダルでは金以外が銀だけなので,金の枚数をXの指数で表すと,条件事象の総数は(2+X)3(1+X)2X3の係数である。実際,(2+X)3=8+12X+6X2+X3,(1+X)2=1+2X+X2だから,X3の係数は121+62+11=25である。Aの金が1枚なら,残る2枚が同色のときだけAは2色となり6通りである。Aの金が2枚なら,残り1枚は銀・銅の2択,Bの金の位置は2択なので12通りである。よって有利数は18通りで,1825である。

総評

難度5,計算量5。目安時間は18分で,場合分けを整えれば完答したい確率問題である。主な採点点は,AとBで許される色数が異なる全事象を正しく作ること,(2)で現れる2色の組ごとに数えること,(3)で「金が合計3枚」の25通りを新しい母集団として条件付き確率を求めることである。Bに銅が入らない条件を落とすこと,(3)の分母を元の108通りのままにすることが典型的な誤りである。答案は色の組またはAの金枚数ごとに小計を明示し,分母と有利数を最後にまとめると採点しやすい。

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出典: 北海道大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。