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北海道大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

さいころを続けて投げ、数直線上の点 P を移動させる。初め P は原点にあり、さいころを投げるたびに出た目だけ正の向きへ移動する。点 P が10に達するか越えた時点でゲームを終了する。n 回目の試行で初めて終了する確率を pn とする。

(問1)p10=(16)9となることを示せ。

(問2) p9 を求めよ。

(問3) p3 を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

確率場合の数 数え上げ状態分類、場合分け

方針

終了するには、直前までの合計が10未満で、最後の目を加えると10以上になればよい。(1)(2) は回数が多く、直前までの和が最小値付近に限られることを使って数える。(3) は2回目までの和 s ごとに、3回目に必要な目の個数を掛けて数える。「10に達するか越える」であり、ちょうど10ではない点に注意する。

解答

(1)
10回目に初めて終了するには、9回目までの合計が10未満でなければならない。9回の出目の合計の最小値は 1+1++1=9 である。したがって9回目までの合計が10未満であるためには、9回すべてで1が出るしかない。この場合、10回目はどの目が出ても合計が10以上になって終了する。よって p10=(16)9 である。

(2)
9回目に終了するには、8回目までの合計が10未満で、9回目の出目を加えると10以上になればよい。8回の出目の合計の最小値は8なので、8回目までの合計は 8 または 9 の場合だけを考えればよい。

合計が 8 となるのは8回すべて1が出る1通りである。この場合、9回目の出目は 2,3,4,5,6 の5通りで終了する。合計が 9 となるのは、8回のうち1回だけ2が出て残りが1である場合で、8通りである。この場合、9回目の出目は何でもよいので6通りである。したがって有利な出方は 15+86=53 通りであり、全体は 69 通りだから p9=5369 である。

(3)
2回目までの合計を s、3回目の出目を t とする。3回目に初めて終了するには s<10,s+t10,1t6 である。2個のさいころの和が s となる出方の数は、s=4,5,6,7,8,9 に対して 3,4,5,6,5,4 である。s=2,3 では3回目に6が出ても10に届かないので寄与しない。

また、3回目の出目の選び方は、s=4,5,6,7,8,9 に対してそれぞれ 1,2,3,4,5,6 通りである。よって有利な出方は 31+42+53+64+55+46=99 通りである。全体は 63=216 通りだから p3=99216=1124 である。

別解

解法2

方針

途中の合計を状態として数える。終了時刻が遅い問1・問2では最小和からの超過量を数え、問3では2回目までの和ごとの出方と最後に終了させる目の個数を表にまとめる。

解答

(問1)

9回投げた時点で合計が10未満となるには、9個の出目がすべて1でなければならない。その確率は(16)9.この状態では10回目の目によらず終了するのでp10=(16)9.(問2)

8回目までの和を S8 とする。終了していないためには S8=8,9 だけが可能である。S88回の出方9回目の目有利な列数812,3,4,5,65981,2,3,4,5,648したがってp9=5+4869=5369.(問3)

2回目までの和を s とする。和が s となる順序つきの出方の数と、3回目に終了させる目の個数は次のとおりである。s4567892回の出方345654最後の目123456よって有利な列数は3+8+15+24+25+24=99.したがってp3=9963=1124.

総評

難度5、計算量4。想定時間は20分程度。終了時刻の条件は「直前まで10未満、最後に10以上」である。和ごとの列挙と表による再計算でp10=69,p9=5369,p3=1124を照合した。最後の出目の選択肢を掛け忘れないことが要点である。

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出典: 北海道大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。