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北海道大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

座標空間の4点A(32,12,0),B(0,0,1),C(12,32,1),D(12,32,1)に対しp=(1t)OA+tOB,q=(1s)OC+sODとおく。ただし O は原点、s,t は実数とする。

(1) pqpqs,t で表せ。

(2) t=1/2 のとき、pq のなす角が 3π/4 となる s を求めよ。

(3) s,t が実数全体を動くとき、pq の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安16

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用微分による最大最小

方針

p は線分 AB を、q は線分 CD を実数パラメータで表したベクトルである。まず座標を明示してから長さと内積を計算する。xy 成分では、A の向きと CD の方向が直交しているため内積が大きく簡単になる。(2)は t=1/2 を代入し、なす角の余弦が 2/2 である条件から q=1 を得る。(3)は pq2 を平方完成して、実数 s,t 全体での最小値を求める。

解答

(1)
まず p を座標で表す。p=(1t)OA+tOB=(32(1t),12(1t),t)である。したがってp2=34(1t)2+14(1t)2+t2=(1t)2+t2=2t22t+1であり、p=2t22t+1 である。

次にq=(1s)OC+sOD=(s12,3(s12),1)である。よってq2=(s12)2+3(s12)2+1=4(s12)2+1=4s24s+2であるから q=2(2s22s+1) である。

また内積はpq=(1t)(32,12,0)(s12,3(s12),1)+t(0,0,1)(s12,3(s12),1)である。第1項の xy 成分の内積は32(s12)+32(s12)=0なので pq=t である。

(2) t=12 のとき、(1)より p2=2141+1=12 であり、pq=12 である。なす角が 3π4 である条件はpqpq=cos3π4=22である。これに代入すると 1/2(1/2)q=22 であり、q=1 を得る。よって 4s24s+2=1 すなわち (2s1)2=0 である。したがって s=12 である。

(3)
(1)の結果を使うとpq2=p2+q22pq=(2t22t+1)+(4s24s+2)+2t=4s24s+2t2+3=4(s12)2+2t2+2である。s,t は実数全体を動くので、右辺の最小値は s=12,t=0 のときの 2 である。したがって求める長さの最小値は 2 である。

別解

解法2(2直線間の距離)

方針

設問(3)では pq の終点が、それぞれ直線 ABCD 上を動くと見る。ACD の中点を結ぶベクトルが両直線の方向ベクトルに垂直であることを内積で確かめれば、その長さが最短距離であることを示せる。

解答

(1)
座標表示から直接計算するとp2=2t22t+1,q2=4s24s+2,また Axy 成分と CD の方向が直交するためpq=tである。

(2)
t=1/2 のとき、p=1/2pq=1/2 である。余弦の式から q=1 となり、4s24s+2=1より s=1/2 を得る。

(3)
直線 CD の中点を R とするとR=(0,0,1)である。2直線の方向ベクトルと、R から A へ向かうベクトルをu=BA=(32,12,1),v=DC=(1,3,0),w=AR=(32,12,1)とおく。直接計算するとwu=3414+1=0,wv=32+32=0である。また、Rs=1/2 に対応するからpq=w+tu(s12)v.ここで wuv のどちらにも垂直なのでpq2=w2+tu(s12)v2w2=34+14+1=2.t=0, s=1/2 のとき等号が成り立つ。したがって求める最小値は 2 である。

総評

難度6、目安時間16分。座標が三角関数の値を含むため複雑に見えるが、実際には内積の消える構造があり、整理すればかなり単純になる。(1)で pq の座標を先に明示することが大切である。(2)は角度条件から q=1 に落ちる。(3)は距離そのものではなく距離の2乗を平方完成し、s,t が実数全体を動くことを使って最小値を確定する。

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出典: 北海道大学 2018年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。