方針
は線分 を、 は線分 を実数パラメータで表したベクトルである。まず座標を明示してから長さと内積を計算する。 成分では、 の向きと の方向が直交しているため内積が大きく簡単になる。(2)は を代入し、なす角の余弦が である条件から を得る。(3)は を平方完成して、実数 全体での最小値を求める。
解答
(1)
まず を座標で表す。である。したがってであり、 である。
次にである。よってであるから である。
また内積はである。第1項の 成分の内積はなので である。
(2) のとき、(1)より であり、 である。なす角が である条件はである。これに代入すると であり、 を得る。よって すなわち である。したがって である。
(3)
(1)の結果を使うとである。 は実数全体を動くので、右辺の最小値は のときの である。したがって求める長さの最小値は である。
別解
解法2(2直線間の距離)
方針
設問(3)では と の終点が、それぞれ直線 、 上を動くと見る。 と の中点を結ぶベクトルが両直線の方向ベクトルに垂直であることを内積で確かめれば、その長さが最短距離であることを示せる。
解答
(1)
座標表示から直接計算するとまた の 成分と の方向が直交するためである。
(2)
のとき、、 である。余弦の式から となり、より を得る。
(3)
直線 の中点を とするとである。2直線の方向ベクトルと、 から へ向かうベクトルをとおく。直接計算するとである。また、 は に対応するからここで は 、 のどちらにも垂直なので のとき等号が成り立つ。したがって求める最小値は である。
総評
難度6、目安時間16分。座標が三角関数の値を含むため複雑に見えるが、実際には内積の消える構造があり、整理すればかなり単純になる。(1)で 、 の座標を先に明示することが大切である。(2)は角度条件から に落ちる。(3)は距離そのものではなく距離の2乗を平方完成し、 が実数全体を動くことを使って最小値を確定する。