方針
(1) は とおき、端点と導関数の符号変化から示すと、グラフの弦に頼らずに説明できる。(2)は とおき、 を評価する。(1)の下限評価と、平方根部分が 以上であることを合わせると となるので、 から を得る。(3)は を積分し、平方根の積分は半径 の円の扇形と三角形の面積で求める。
解答
(1) とおく。すると である。また である。 は で単調に減少するので、 は一度だけ正から負へ変わる。したがって は、はじめ増加し、その後減少する。両端で0なので、区間全体で である。よって が成り立つ。
(2) とおく。示すべきことは である。
微分すると である。 では、(1)より である。またなので である。したがって であり、 となる。よって はこの区間で減少する。
さらにである。 は減少するので、 では である。したがって が成り立つ。
(3)
(2)より、求める面積は である。したがってである。
ここで は、原点中心・半径 の円の上半分である。正の 軸と、点 への半径がなす角を とすると、 であり、である。したがって である。この積分は、中心角 の扇形の面積と、直角三角形の面積の和でである。
よって求める面積はである。
別解
解法2(凹性と三角置換)
方針
設問(1)は の凹性から弦の上にあることを用いる。設問(2)は導関数比較へつなぎ、設問(3)の円弧部分は と置いて積分を直接評価する。
解答
(1)
では だから は上に凸である。したがってグラフは端点 、 を結ぶ弦の上にあり、となる。
(2)
とおくとこの区間ではなので 。しかも だから 、すなわち である。
(3)
求める面積を とするとここで と置けば、積分区間は となりしたがって
総評
難度7、目安時間22分。(1)の不等式は(2)の導関数評価に使うため、単なる前座ではない。 を減少関数として示し、右端で0になることから と結論する流れを明確にしたい。(3)では平方根の積分を公式だけで済ませず、半径 、中心角 の円弧下の面積として分解すると、計算の根拠が読みやすい。符号は を積分する形で最後まで保つとミスが少ない。