方針
と の共通因数を調べる。まずどちらも偶数であることを確認する。次に2の指数は、連続2整数の積では偶数側だけを見ればよいので、8で同時に割れないことを剰余で示す。5以上の素数は、 と の剰余集合が重ならないことで除外する。最後に3の指数だけを9で確認し、素因数が2と3に限られ、指数も までであることから上限を得る。
解答
(1) である。連続する2整数の積は必ず偶数なので、 も も偶数である。したがって、それらの最大公約数 も偶数である。
(2)
8で割った余りを考える。連続する2整数 の一方は奇数であるから、 が8で割り切れるためには、偶数である方が8で割り切れる必要がある。
もし が偶数なら、 も偶数であり、 と の偶数因子はそれぞれ と である。8で見れば、数が4だけずれているので、この2つがともに8の倍数になることはない。
もし が奇数なら、 と が偶数であり、これらは2だけずれている。したがって、この2つがともに8の倍数になることもない。
よって と がともに8で割り切れることはない。したがって、 は8で割り切れない。
(3) を5以上の素数とする。仮に が を割り切るとすると、 である。第1式より である。一方、第2式より である。
しかし なので、剰余 は法 で互いに重ならない。したがって両方の条件を同時に満たす は存在しない。ゆえに、 は で割り切れない。
(4)
(3)より、 の素因数のうち5以上の素数は現れない。したがって素因数は2と3だけである。
(2) より は8では割り切れないので、2の指数は高々2である。次に9で割り切れるかを調べる。互いに連続する2整数は互いに素なので、 が9で割り切れるには でなければならない。同様に、 が9で割り切れるには でなければならない。これらの剰余は重ならないので、 と がともに9で割り切れることはない。よって3の指数は高々1である。
以上より である。実際に とすると であり、 である。したがって である。
別解
解法2(最大公約数を12の約数に絞る)
方針
2数の差 を使って最大公約数を簡約する。さらに と の最大公約数が2の約数であることから、最初に を導き、各小問を一気に処理する。
解答
(1)
と はどちらも連続2整数の積なので偶数である。したがって も偶数である。
以下、とおく。差を取るとだからまた、法 で よりしたがって は2の約数である。 とし とすれば、 と の共通因数は6の約数である。よってであり、を得る。
(2)
であり、12は8で割り切れない。よって も8で割り切れない。
(3)
5以上の素数 は12を割らない。 だから、 である。
(4)
は正の12の約数なので実際、 のときであり、
総評
難度7、目安時間20分。最大公約数を直接求めるのではなく、取り得る素因数とその指数を上から抑える問題である。(2)では「連続2整数の積の2の指数は偶数側だけで決まる」ことを言語化すると、8で同時に割れない理由が明確になる。(3)は剰余集合 と の不一致が核心で、 では重なり得るため、 の条件が効いている。(4)では9での確認を忘れると の可能性を消せず、上限12まで届かない。