方針
Bの得点分布を先に求める。1または2を最初に引いたときだけ再抽選が起こるため、 と で確率が異なる。Aは一様に1から までを得点するので、Bの得点が のときにAがそれ未満である確率 を掛けて、 で和を取る。
解答
(1)
Bが最初に3以上の札を引いた場合は、その番号がそのまま得点になる。一方、最初に1または2を引いた場合は、その札を戻してもう一度引き、2回目の番号が得点になる。
まず の場合を考える。この得点になるには、最初に1または2を引き、その後の2回目で を引く必要がある。したがって である。
次に の場合を考える。このとき、最初に を引く場合と、最初に1または2を引いてから2回目に を引く場合がある。したがって である。よってである。
(2)
Aの得点は1から まで等確率である。Bの得点が であるとき、Aの得点よりBの得点が大きいのは、Aの得点が のいずれかである場合なので、その確率は である。
したがって である。(1)を代入すると、 の項は0なのでである。ここで であるからとなる。よって である。
別解
解法2(成功する組を直接数える)
方針
(1) でBの得点分布を確認する。(2)では「最初から3以上を引く場合」と「1または2を引いて再抽選する場合」を分け、それぞれでBの得点より小さいAの得点の個数を直接足す。
解答
(1)
のときは、最初に1または2を引き、再抽選で を引く必要があるので のときは、最初に を引く場合も加わるから(2)
最初の抽選でBが を引き、かつAの得点が 未満となる寄与は一方、Bが最初に1または2を引いて再抽選へ進む確率は であり、その後の得点を とすると寄与はしたがって
総評
難度6、目安時間16分。Bのルールが得点1,2と得点3以上で非対称になるため、最初に分布を作り切るのが安全である。 の場合も「最初に1を引いたら得点1」ではなく、戻して再抽選する点に注意する。(2)ではBの得点で条件付けし、Aが 未満になる確率を掛けると整理しやすい。和の計算では の項 と の項を混ぜないことが採点上のポイントである。