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北海道大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

t0<t<1を満たす実数とする。
0,1t以外のすべての実数xで定義された関数f(x)=x+tx(1tx)を考える。

(1) f(x)は極大値と極小値を1つずつもつことを示せ。

(2) f(x)の極大値を与えるxの値をα,極小値を与えるxの値をβとし,
座標平面上に2点P(α,f(α))Q(β,f(β))をとる。
t0<t<1を満たしながら変化するとき,線分PQの中点Mの軌跡を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安24

微分関数図形と方程式 増減表軌跡、計算整理

方針

まず定義域を意識して微分し、f(x) の符号を決める二次式 x2+2tx1 の2解を調べる。負の解は0より左、正の解は 01/t の間にあるので、それぞれ極大・極小になる。中点の軌跡では、2つの極値点の x 座標の和と、対応する f の値の和を、根の和・積 α+β=2t,αβ=1 で整理する。

解答

(1) f(x)=x+tx(1tx) であり、定義域は x0,1t である。微分するとf(x)=x(1tx)(x+t)(12tx)x2(1tx)2=t(x2+2tx1)x2(1tx)2である。

分母は定義域で正であり、t>0 だから、符号は x2+2tx1 で決まる。この二次式の解は x=t±t2+1 である。ここで α=tt2+1<0,β=t+t2+1>0 とおく。さらに β=1t+t2+1<1<1t である。

したがって符号変化は、定義域の各区間で(,α):+,(α,0):,(0,β):,(β,1t):+,(1t,):+となる。よって x=α で極大、x=β で極小をとる。したがって f(x) は極大値と極小値を1つずつもつ。

(2)
(1)より、極大値を与える x の値は α=tt2+1 であり、極小値を与える x の値は β=t+t2+1 である。したがって α+β2=t である。

次に f(α)+f(β) を求める。α,β は方程式 x2+2tx1=0 の2解なので α+β=2t,αβ=1 である。これを用いるとf(α)+f(β)=α+tα(1tα)+β+tβ(1tβ)=4t2+2である。したがって、線分 PQ の中点 M(X,Y)X=t,Y=f(α)+f(β)2=2t2+1 を満たす。 0<t<1 より 1<X<0 であり、t=X だから Y=2X2+1 である。よって求める軌跡は Y=2X2+1,1<X<0 で表される放物線の一部である。

別解

解法2(停留点での関数値を簡約する)

方針

微分して2つの停留点を求める。停留点が満たす二次方程式から t を消去すると f(x)=1/x2 と簡単になるため、極値の和を根の和・積だけで計算する。

解答

(1) f(x)=t(x2+2tx1)x2(1tx)2.分母は定義域で正であり、分子の二次式の2解はα=tt2+1<0,β=t+t2+1.さらに0<β=1t+t2+1<1<1t.したがって fα で正から負、β で負から正へ変わるので、x=α で極大、x=β で極小を取る。

(2)

停留点 xx2+2tx1=0を満たすからt=1x22x.これを f(x) に代入するとx+t=x2+12x,1tx=x2+12よりf(x)=1x2.一方、α+β=2t, αβ=1 である。中点 M(X,Y) についてX=α+β2=tであり、Y=12(1α2+1β2)=α2+β22(αβ)2=(α+β)22αβ2=2t2+1.よってY=2X2+1,1<X<0である。

総評

難度7、目安時間24分。微分計算そのものより、定義域の切れ目 0,1/t と臨界点の位置関係を正しく並べることが重要である。β<1<1/t を確認しておくと、正の臨界点が極小になる理由が明確になる。軌跡では、α,β を個別に代入して複雑な式を追うより、根の和・積で中点の座標を処理する方が安定する。0<t<1 から 1<X<0 という端点を含まない範囲になる点も採点対象である。

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出典: 北海道大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。